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2024.02.29

日本最古の伝統工芸品。西陣織の魅力を「西陣織あさぎ美術館」で体感する

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日本最古の伝統工芸品。西陣織の魅力を「西陣織あさぎ美術館」で体感する

 

ホテルリソル四条室町の最寄駅である地下鉄烏丸線「四条駅」6番出口を降りると、きらびやかな金色の西陣織が目に入ります。日本最古の伝統産業である西陣織で表現された尾形光琳の『紅白梅図』で、立ち寄る人をお迎えするのが「西陣織あさぎ美術館」です。

 

 

1,500年以上もの歴史ともに受け継がれてきた西陣織

西陣織の源流は5〜6世紀にさかのぼり、現代まで時代とともに歩みを進めてきました。今では、その勢いは日本にとどまらず世界を魅了しています。まさに京都の歴史を物語る産業の賜物なのです。本美術館では、西陣織の魅力を余すことなくたっぷり味わえます。

 

美術館は各地から作品を集めるのが一般的ですが、本美術館は、運営する「塚横商事 あさぎ事業部」が制作したものだけを展示。常設展から特別展まで、オリジナリティ溢れる作品は、ここ「西陣織あさぎ美術館」でしか見られない特別なものなのです。

 

 

西陣織で表現された作品を通して伝統をより身近に感じる

 

西陣織と聞くと「着物の帯」というイメージが強いのではないでしょうか。そのため、着物が身近にない方にとっては現状、「西陣織=京都の特産品・伝統工芸品」として認識がある程度です。

 

西陣織へのイメージをより身近なものにするべく、発信を始めたのが美術館設立のきっかけでした。帯にとどまらず名画など、織物で表現できるものを美術工芸品として見てもらい、西陣織の魅力を最大限に感じていただけるような工夫がなされています。

 

 

作品鑑賞だけでなく、動画などでも「西陣織」を学ぶ

 

 

フロアの入り口では、タブレットやパンフレットが用意されています。単に展示を眺めるだけでなく、動画・文章といった多角的な視点から西陣織を学ぶことができます。

 

 

特に美術館の終盤には、約6分間のスクリーン鑑賞が用意されています。立体音響型のチェアに座れば、まるで西陣織の工房に降り立ったような迫力ある体験が楽しめます。

 

「西陣織について知識がない」と不安な方も館内を回り終えた頃には、西陣織の魅力にどっぷりと浸れます。来店された方からは「こんなに繊細なものが織物でできていると知ってびっくりした」「作品の背景まで学べて楽しかった」といった声も。

 

 

経糸(たていと)と緯糸(よこいと)が織りなす繊細なタッチは西陣織最大の魅力

 

 

写真からもわかるほど繊細な西陣織は、時代とともに精密さが向上し、織物とは思えないほどのクオリティに。その秘密は、あさぎが誇る西陣織最高といわれる織技術「1800口織ジャガード」にあるのです。

 

帯を構成する経糸はこれまで400、600、900と本数が変化し、現在では1800に。経糸を1800本並べ、そこに横糸を通すことで、交差する点が従来より多くなります。同じ面積の帯に対して経糸の本数を増やすことで、模様を表現する横糸がきめ細やかに帯の模様を描くようになりました。従来の角張った輪郭がなめらかな曲線として美しく表現されています。

 

 

西陣織で表現された名画の数々

 

 

常設展では、仏教美術・琳派・印象派の3分野の展示があります。その中でも思わず圧巻なのが、もしくは圧巻されるのが印象派の作品です。織物でありながら、モネやゴッホなど画家ごとのペイントタッチの違いまでこだわって表現しています。

 

 

 

作品に合わせて染めからこだわって色出しする「先染め」も西陣織の魅力です。糸を染める行程と絹のつややかさが、名画を忠実に再現しながらも、絵画とは違った質感を作り出しています。

 

ほかにも、経糸と緯糸で表現する奥行き感や立体感、見る角度によって違いまで感じられる色目などを楽しんでいただけるなど、本美術館ならではの芸術鑑賞ができます。

 

 

 

「半年に一度の周期で入れ替わる企画展では、作品そのものはもちろんのこと、作品が生まれた背景まで味わっていただきたいです。常設展も含め館内を一周回っていただくあいだに西陣織にどっぷり浸っていただき、魅力を体感してお持ち帰りいただけたらと思います」とマネージャーの松井貴子さんは語ってくれました。

 

 

 

西陣織あさぎ美術館

電話:075-353-5746

住所:京都市下京区烏丸通仏光寺上ル二帖半敷町661(ツカキスクエア7F)

アクセス:四条駅から徒歩1分

HP:https://asagi-museum.jp/

SNS:https://www.instagram.com/nishijin_asagi_museum/

営業時間や定休日についての詳細は、上記のリンク先にてご確認ください。