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2024.04.15

伝統を守りながら、水引の新たな可能性を作りだす「加賀水引津田」の挑戦

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伝統を守りながら、水引の新たな可能性を作りだす「加賀水引津田」の挑戦

 

金沢には、日本の美しい伝統工芸のひとつである加賀水引が息づいています。その伝統を継承しているのが、「加賀水引津田」5代 津田六佑さん。彼は、日本人らしい奥ゆかしいコミュニケーションを大切にしながら、新しいアイデアも取り入れて制作活動を行っています。

水引とは元来、贈答品の包装を紅白の麻紐で結んだことからはじまったとされています。加賀水引の伝統と六佑氏の新しいアイデアがどのように融合し魅力的な文化を紡ぎ出しているのかについて迫りました。

 

 

水引から伝えたい想い

水引だけでは伝統工芸加賀水引は成立しません。和紙で「包む」、水引で「結ぶ」、差し上げる理由・気持ち・名前を「書く」、この3つが揃うことが水引折型の基本です。

当初の水引折型は平面的なデザインばかり。そんな中、水引折型を進化させたいと動き出したのが加賀水引津田初代の津田 左右吉氏。水引で亀や松竹梅を立体的に造形し、伝統工芸へと昇華させました。見た目が華やかになることで、同じ贈り物でも受け取る側が感じる気持ちは格段に高まるのです。

 

 

伝統と現代の融合

立体的な水引工芸を作るにあたって、カラフルな水引が多く作られるようになりました。現代では、カラフルな水引を手芸用品のように扱い、小物やアクセサリー作りを趣味として楽しむ方も増えています。若い世代の方々は水引に触れる機会が少なく、友人の結婚などで初めて祝儀袋を扱う方も多いかもしれません。加賀水引津田では水引に触れるきっかけとなるよう、加賀水引を使ったアクセサリーブランド「Knot」を立ち上げ、伝統工芸の技をファッションに取り入れる提案を行っています。

ブランド名「Knot」には、「knot=結び目」の意と「not」という否定の意が込められています。これは贈答品の包装を結び、気持ちを間接的に伝える手段としての水引本来の用途と、本来の用途とは異なるアクセサリーとしての水引の対比が表現されています。

 

 

新たな世代へのアイデア

加賀水引は、アクセサリーだけでなく、街中の展示やCMにも起用されることが多くあります。その際も、ただ立体的な水引アートをつくるのではなく、必ず水引の本質を理解してもらえる説明を盛り込んでいると、六佑さんは語ります。2016年にJTで起用されたCMでは、「人生は、言葉で伝えない思いの方が、はるかに多い。」というキャッチコピーが使われました。

お祝い事や結納などはもちろん、感謝や喜びを伝える日常の場面でわたしたちの想いを加賀水引に代弁してもらうのはいかがでしょうか。

 

 

加賀水引が体験できる場所

「加賀水引津田」は金沢の風情が残る街並み「にし茶屋街」の近くに位置し、ホテルから徒歩20分、城下まち金沢周遊バスを利用すると10分ほどの距離にあります。体験教室は事前予約制で、アクセサリーやストラップ、箸包みなどを制作することができます。また、贈り物を持参すると、その場で加賀水引を使ったオリジナルの水引アートを施してもらうことが可能です。

祝儀袋や水引アクセサリー、手芸用の水引などは実際に見て購入することができますので、金沢を旅する時にはぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

 

加賀水引津田
電話番号:076-214-6363
住所:石川県金沢市野町1-1-36
アクセス:金沢ふらっとバス長町ルート「野町広小路」バス停から徒歩約1分
HP:https://mizuhiki.jp/
SNS:https://www.instagram.com/tsudamizuhiki_knotmizuhiki/
*営業時間や定休日についての詳細は、上記のリンク先にてご確認ください。