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2024.03.10

名古屋を代表する老舗喫茶店が愛され続ける理由

NEIGHBORS

名古屋を代表する老舗喫茶店が愛され続ける理由

　名古屋といえば、喫茶店文化が根付く街という印象を持つ方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。昭和30年から50年にかけて、喫茶店が急増した時代に、名古屋の喫茶文化は、独自の魅力を育んできました。地域の人々にとって、今でも喫茶店は日常に欠かせない一部となっています。　

　その中でも、名古屋市の商店街に佇む「喫茶ボンボン」は、まるで当時にタイムスリップしたような懐かしさと美味しさが共存する場所です。1949年（昭和24年）の創業以来、喫茶ボンボンは名古屋を代表する老舗喫茶店として、70年以上地元の人々に愛されてきました。

　名古屋の新しいカフェ文化が隆盛する中で、喫茶ボンボンはその歴史と伝統を守りながら、新たな世代にも愛される場所として脚光を浴びています。昔ながらの雰囲気と美味しい味を求めて、たくさんの観光客や若者たちが訪れる場所にもなっています。

魅力は、高級感のあるビジュアルに、親しみやすい優しい味と手に取りやすい価格設定

　30〜40種類とたくさんある種類の全てのケーキは、なんと喫茶店の建物の地下で職人さんが一から手作りしています。こだわりのケーキでありながら手に取りやすい価格、これはとっても嬉しいポイントです。高級感のある見た目でありながら、一口食べると優しい味わいのケーキは、地域の人だけにとどまらず、全国各地から来るたくさんの観光客をも、魅了しています。全て手作りのため、全部の種類が一度に揃うのは至難の業。全てのケーキが揃うおすすめの時間を、特別にこっそり教えていただきました。たくさんの種類から選びたいという方は、１４時頃に来ると一番豊富な種類から選べるかもしれません。

時代を超えて多くの人の心を魅了するカワイイデザイン

　喫茶ボンボンといえば、カワイイくまのロゴマークが印象的です。様々なコラボ商品などもあり、名古屋にお住まいではない方も一度は見かけたことがあるマークかもしれません。たくさんの人に愛されているこの喫茶ボンボンのロゴマークは、現在代表を勤めている3代目岩間さんの母が小学校３年生の時に手書きで描いたもの。子どもが描く純粋なイラストであることや、それをロゴマークにした成り立ちもとても魅力的です。

現在は、当時から愛されているロゴマークをそのままに、喫茶ボンボンのシンボルとして今でも活躍しています。若いスタッフと一緒にアイデアを出すなど工夫し、現在でも多くの人に認知されるようなブランディングに努めています。店内では喫茶ボンボンオリジナルのグッズの販売もありお土産に喜ばれそうな素敵なデザインに心が躍ります。

地域の繋がりと若い人からも注目される観光としての場所

　喫茶ボンボンは、地域の人に愛され続けてきたお店。常連さんとの暖かな交流も喫茶店ならではの光景です。代表を務める岩間さんの娘さんは現在中学生。幼稚園の時には常連さんと一緒にお茶をして、たくさん可愛がってもらっていました。職場が近くでずっと利用していただいていたお客様とは定年後も年賀状をやり取りするなど、この場所がきっかけで生まれた緩やかな人との繋がりを大切にしています。