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2026.01.20

かけらから生まれる、世界に一つのアクセサリー。京都で楽しむ金継ぎ体験

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かけらから生まれる、世界に一つのアクセサリー。京都で楽しむ金継ぎ体験

全国各地の器や技術が集まり、日本の伝統や文化の発信地として長らく栄えてきた京都。和の文化に触れられる土地として、今もなお「体験」を求めて多くの人が訪れます。

ホテルリソル京都 四条室町から徒歩10分ほどの場所に、「金継ぎ」の技法を気軽に体験しながら世界に一つだけのアクセサリーを作ることができる場所があります。それが、京金継ぎ「香凛(かりん)」です。

金継ぎは、割れや欠けを漆でつなぎ、金で装飾することで新たな美を生み出す日本の伝統技法の一つ。「香凜」では、細かく割れた器のかけらを選び、ピアスや指輪、ブローチなどのアクセサリーへと生まれ変わらせることができます。

ピアス、イヤリング、指輪、ブローチ、帯どめ、ペンダントから好きなものを作ることができる

ピアス、イヤリング、指輪、ブローチ、帯どめ、ペンダントから好きなものを作ることができる

かけらとの出会いは一期一会

清水焼からタイのベンジャローニ焼など300種類におよぶかけらたち

清水焼からタイのベンジャローニ焼など300種類におよぶかけらたち

「香凜」が提供する「ふたつのかけらを繋ぐ金継ぎアクセサリー体験」では、1〜3種類の器のかけらを組み合わせながら、アクセサリーを作ります。かけらは300種類以上あり、形や大きさ、模様もさまざま。

「同じものは一つとしてなく、次に訪れたときには出会えない一期一会の存在なのです。まずは、好きだなと思うかけらをたくさん選んでください。」そう語るのは、オーナーの木村香織(きむら かおり)さんです。

器が細かく割れてしまうと、金継ぎで器として再度、修復することができません。「香凛」には、そうした細かく割れてしまった骨董品や、清水焼の工房で焼き損じた器のかけらが集まります。

京焼や九谷焼、伊万里焼などの日本の焼き物から海外のものまで幅広く揃い、中には江戸時代のかけらも。「研磨していると、お出汁のような香りがすることもあるんです。」と木村さんは微笑みます。

金継ぎに欠かせない漆の存在

選んだかけらの断面に漆を塗布する

選んだかけらの断面に漆を塗布する

かけらを選んだあとは、かけらの向きや並べ方、つなぎ方を決めていきます。配置を決めたら、いよいよ漆を塗布する工程へ。

漆は、縄文時代から天然の塗料兼接着剤として用いられてきました。職人が新芽の頃から大切に育てた漆の木は、樹液を採取できるようになるまでに10年ほどかかるといい、木に傷をつけて少しずつ掻き取り約4日おきに採取を繰り返しても、4カ月でわずか300グラムほどしか採ることができないのだそう。ワークショップでは、こうした漆の歴史や背景について触れることができます。

京都・福知山産の漆の木

京都・福知山産の漆の木

「香凛」では、体験でも安心して漆に触れられるよう、かぶれにくく扱いやすい合成樹脂塗料「カシュー漆」を使用しているそうです。 塗布の仕方は木村さんが実演を交えながら丁寧に教えてくれますが、漆は数分で固まりはじめるため、作業には自然と集中力が求められます。そんなひとときも、この体験の魅力の一つです。

手を動かすほどに、愛着が深まる

金紛をまぶす様子

金紛をまぶす様子

漆を塗布した部分には、漆と金粉、うすめ液を混ぜたものを筆で薄く塗り広げていきます。器の割れ目やつなぎ目を“金の線”として美しく浮かび上がらせるための工程で、金粉は漆を塗った箇所にだけ定着するため、粉を少しずつ落としながら筆でなぞるように広げます。

厚く塗りすぎると金粉が沈んでしまうため、薄く均一に仕上げるのがコツなのだそう。かけらのつなぎ目だけでなく、裏面や側面にも丁寧に金粉を施すことで、どの角度から見ても美しく仕上がります。

初めはうまくできるか不安でも、完成に近づくにつれて愛着が湧き、「かわいいでしょう。」と自慢したくなる方も多いとのこと。

完成したアクセサリーは木村さんが丁寧にラッピングしてくれるため、体験後に持ち帰ることができます。2日ほど乾燥させて水で洗い流せば使うことができるため、旅の途中や旅先から戻り、すぐに使いはじめられるのもうれしい点です。

京町家の建物で体験することができる

京町家の建物で体験することができる

学生時代に染色を学び、和の文化や伝統工芸に親しんできた木村さん。大切に使っていたお茶碗が割れてしまったことをきっかけに、金継ぎと出会います。

その後、金継ぎを本格的に学び、和文化や伝統工芸が息づく京都で店を構えました。学生時代から京都に親しみ、「ここ以外は考えられなかった。」と話す木村さん。金継ぎの魅力を伝える場として、この地を選びました。

金継ぎの魅力は、壊れたものを直すだけでなく、そのものに宿る思い出までつなぎ直してくれること。

あるとき、お母さまの形見である珊瑚のアクセサリーを帯留めに仕立て直したことがあったといいます。デザインが少し古く、身につける機会が少なくなっていたところを、帯留めにすることで着物を着る際に使えるようになり、とても喜ばれたのだそう。

「形見と聞いてお預かりするのは緊張しましたが、大切な方との思い出や絆もつなぐことができると教えていただきました。」そう話す木村さんの言葉からは、ものだけでなく、その背景にある記憶まで大切に受け止めていることが伝わってきます。

京都で過ごした時間を、かたちにして持ち帰る

「香凜」オーナーの木村さん

「香凜」オーナーの木村さん

アクセサリーに応用したきっかけについて、木村さんは「お皿はもちろんそのままでも綺麗。だけど、割れたかけら一つを見ても可愛い。細かく割れてしまって使えなくなるのはもったいないけれど、違う形にすればまた長く使えるものになるんです。」と話します。

「香凛」を訪れた人の多くが、完成した作品に満足した表情で帰っていくとのこと。リピーターも多く、海外からの来訪者も増えています。

旅先でのひとときを形として残したり、大切な人への贈りものをつくったり。京都での時間を、自分だけのかたちにして持ち帰る―そんな体験ができる場所です。


香凛  
電話:090-9692-0990   
住所:京都府京都市下京区塗師屋町92-3  
アクセス:阪急「河原町駅」より徒歩5分、地下鉄東西線「烏丸駅」より徒歩5分 
HP:https://kyotoice.wixsite.com/my-site-6 
SNS:https://www.instagram.com/karin_kyokintsugi/ 

*営業時間や定休日についての詳細は、上記のリンク先からご確認ください。