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2026.02.10
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江戸情緒あふれる街並みが美しい浅草は、豊かな食文化も魅力のひとつ。浅草寺の参道一帯には、すき焼きや天ぷらなど、日本ならではの味覚を楽しめる老舗が軒を連ねます。
伝統的な和食が根付くこの街で、食の多様性を受け入れる新たな動きが広がっています。ヴィーガンやハラルなど、さまざまな食習慣に寄り添う姿勢が、少しずつ浸透し始めているのです。
隅田川沿いの助六夢通りにたたずむレストラン「まるごと Vegan ダイニング浅草」は、そんな浅草の新しい一面を象徴する一軒。すべてのメニューが植物性食材で作られている、ヴィーガン料理の専門店です。一人一人の宗教やライフスタイルを尊重し、誰もが食事を楽しむことができる場所を目指しています。

木のぬくもりを感じる外観。手書きの看板が目印
最寄りの地下鉄浅草駅から歩いて1分ほど。初めてでも気負うことなく足を踏み入れやすい、カフェダイニング風の店構えが特徴です。
店内はナチュラルテイストのインテリアでまとめられ、まるで友人の家に遊びに来たかのような、アットホームな雰囲気。晴れた日は心地よい自然光がたっぷりと差し込みます。

愛らしい雑貨や小物をディスプレイした、温かみのあるインテリア
「窓辺の席で景色を眺めたり、日記を書いたりするお客様もいます。食事屋さんですけど、カフェ感覚でゆっくり、のんびり過ごしてほしいです。」
そう話すのは、ヴィーガン歴1年の店長、吉田 美保(よしだ みほ)さん。オーナーを務める小山 このみ(こやま このみ)さんをはじめ、スタッフ全員がヴィーガンです。

きな粉入り最中の特製アイスクリーム。デザートもヴィーガンに対応
料理はもちろん、ドリンクやデザートなど、すべてのメニューが 100%植物性。肉や魚、卵や乳製品のほか、食品添加物やグルテンも使用していません。
にんにくやニラなど、特定の宗教で口にすることを禁じられている五葷(ごくん)食材も不使用。ヴィーガン以外の食習慣にも幅広く対応することができます。
「卵や小麦アレルギーの方でも安心してお召し上がりいただけます。お子さんに安全な料理を食べさせたいという理由で来店される親御さんもいらっしゃいます。」

カレーや天ぷらなど、人気メニューを一度に味わえる「ランチプレートセット」
来店客の9割が外国人で、リピーターも増えているそう。愛される理由は、おいしさの追求と、日本らしさにあります。
一番人気の「ランチプレートセット」は、カレーとから揚げ、天ぷらと玄米をワンプレートにまとめたボリュームたっぷりの一品。色とりどりの新鮮な野菜が味わえるサラダも付きます。

優しい口当たりの「ヴィーガンカレー」。じっくり煮込んだ野菜のうま味が広がる
小山さんこだわりのカレーは、油を使わず、野菜のうま味だけで仕上げた看板メニュー。口の中でトマトの程よい酸味が広がり、ヴィーガン料理とは思えないほどのコクを堪能できます。

外国人観光客にもファンが多いという天ぷら。食感や彩りにも気を配った自信作
衣にひよこ豆の粉を使用した天ぷらは、日本食に関心がある外国人観光客に大好評。旬の野菜やきのこを藻塩に付けると、素材本来の甘味を感じることができます。
「日本へ来たからには和食を楽しんでほしいので、なるべく日本を感じられるようなメニューを考えています。ヴィーガンでも食べられる天ぷらがあると知ると、とても喜ばれますね。」

店内で販売しているヴィーガン向けの食材や調味料
お店で働き始めた当初は、ヴィーガンではなかったという吉田さん。小山さんや他のスタッフと共に時間を過ごすうちに、自然と動物性食材を避けるようになりました。
「人間が動物の命を食べるのは、やっぱり何か違うなと考えるようになりました。ヴィーガンになってからは体が軽くなって、気持ちも穏やかになりましたね。」
周囲から「食材探しが大変そう」「何なら食べられるの?」と疑問を持たれることもあるそう。醤油やみりんといった調味料にも動物性食材が含まれていることが多いため、口にできるものを探す手間は、どうしても生じるといいます。
「でも、工夫すればいいだけなんです。食を楽しむために食べられる食材を探して、おいしく食べるために調理方法を工夫する。ヴィーガンは、食をとても楽しんでいるんですよ。」

彩りにこだわった「野菜の天ぷらカレー」は、見た目にも華やか
台湾出身のスタッフ、リン ギシンさんも、ヴィーガンならではの生活を楽しむ一人。スーパーマーケットを巡って食べられる食材を探すのは、「宝探しのようで楽しい。」と微笑みます。
同僚や常連客と、おすすめの食材や調理法について情報交換することも日常茶飯事。
「お店のサラダもそうですけど、野菜をたくさん使った料理は色鮮やかできれい。料理していているときも、食べるときもうれしい気持ちになります。」

小山さんおすすめのお店をまとめた「浅草ヴィーガンマップ」
浅草のヴィーガンレストラン同士が手を携え、街ぐるみで食の選択肢を広げていくという、新たな挑戦も始まっています。
その試みのひとつが、小山さんが作成した「浅草ヴィーガンマップ」。浅草近辺のヴィーガン対応店をまとめたWebマップで、他店のPRにも一役買っています。
「根本にヴィーガンを根付かせたいという共通の思いがあるので、競合であっても互いを尊重しています。ヴィーガンを理由に、食をあきらめてほしくないんです。」と話す吉田さん。

浅草のホテルにも積極的に配布している「Vegan/Vegetarian Card」
食べられない食材に丸を付け、店員に示すことで意思表示ができる「Vegan/Vegetarian Card」も導入。来店したお客様に渡して、旅行中の食事選びに役立ててもらっています。
「外食先で、ヴィーガンのメニューを選べることが当たり前になる。そんな未来がきたらいいなと思います。」

左からリンさん、小山さん、吉田さん
世界中からたくさんの人々が集い、多様な価値観が交差する浅草。だからこそ、食のかたちもひとつではありません。
「まるごと Vegan ダイニング浅草」のように、誰もが食を楽しめる場所が根付いていくことで、浅草はさらに魅力的な街へと進化していくのかもしれません。
まるごと Vegan ダイニング浅草
住所:東京都台東区花川戸1-3-13 矢吹ビル1階
アクセス:東京メトロ銀座線「浅草駅」5番出口徒歩1分
HP:https://dining.marugotovegan.com/
SNS:https://www.instagram.com/marugotovegan_dining
予約:https://www.tablecheck.com/shops/marugoto-vegan-asakusa/reserve
*営業時間や定休日についての詳細は、上記のリンクからご確認ください。