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2024.05.31

全国各地の梅干しとご飯のお供に出会える「梅と星」 江戸時代から続く日本の食文化を感じる

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全国各地の梅干しとご飯のお供に出会える「梅と星」 江戸時代から続く日本の食文化を感じる

日本らしさを感じる独特な雰囲気から、歩くだけで楽しい気分になれる街・浅草。仲見世商店街横の路地にある「梅と星」は、梅干しをはじめとした日本が誇るご飯のお供たちを楽しめる場所です。今回は「梅と星」を運営する株式会社バンブーカットの代表取締役・竹内順平さんにお話を伺いました。

 

 

全国から集められた16種類の梅干しがお出迎え

▲ズラリと並ぶ16種類の梅干し。甘いものから酸っぱいもの、珍しいものまで幅広く販売しています。

店内に入ると、出迎えてくれるのは全国各地の梅干し。梅干しを日本の代表的な食文化だと思っていても、作り方は知らないという人が多いと竹内さんは話します。

「日本人っていつの間にか梅干しを食べていて、いつの間にか日本の代表食だと思っていたという人が多いんですよね。不思議な文化だなと思っていて、もっと知りたいと思ったんです」

竹内さんは日本人が感じる郷愁と梅干しの関係に面白さを感じたといいます。

「僕は東京生まれ東京育ちで、いわゆる田舎と呼べる場所がないんです。梅干しについて人と意見交換をしているときに、田舎のおばあちゃんが漬けていて、その味が一番だという人が多いのに気づいて。自分の帰る場所と紐づく味があるのは、羨ましいなと感じていました。その気持ちと梅干し文化への純粋な興味から、梅干しを主体にした展示やお店を開くようになりました」

はじめは、「にっぽんの梅干し展」と題して、魅力を伝える展示を日本各地やフランスでも開催。その後、全国300種類以上のなかから、厳選した16種類が楽しめる「立ち喰い梅干し屋」を期間限定で開催するようになったといいます。現在は、東京ソラマチに常設店があり、梅干しが主役のお店として人気を集めています。

 

 

梅干しをもう一度脇役へ。ご飯を引き立てる日本のスターたち

お店奥にはコの字カウンターと羽釜が、壁にはご飯のお供の名前が並ぶ。

「梅と星」は、梅干しをもう一度脇役として活躍してもらおうと考えて企画したお店だといいます。

「梅干しがおいしいからご飯が輝くし、ご飯がおいしいから梅干しが輝くんです。互いを引き立てるご飯のお供って日本にはたくさんありますし、梅干し以外のご飯のお供たちも日本食のスターとして輝いてほしいと考えています。梅と星という店名には、そんな想いが込められているんです」

漬物や鮭、納豆などの一般的なおかずだけでなく、秋田名物のいぶりがっこや熊本名物の油揚げである南関揚げをつかった山椒和えも楽しめます。さまざまなおかずが並ぶなかで、「梅と星」の看板商品は、出汁の旨みと梅のほのかな酸味を感じる浮浮卵(ふわふわたまご)。スクランブルエッグと茶碗蒸しのいいところが合わさった食感で、ご飯にぴったりです。

「浮浮卵は、江戸時代に醤油よりも前からあったとされる調味料・煎り酒(いりざけ)を使った卵料理です。煎り酒は昆布と鰹節、梅干しを煮詰めたもので、優しい旨みと酸味が特徴。浮浮卵は、江戸時代に煎り酒を使った料理として実際にあった浮浮煮という卵料理を現代風にアレンジしたものになります」

▲浮浮卵の朝定食。梅干しはその日準備されている3種類から選ぶことができます。

おかずのセレクト基準は、竹内さんが死ぬ前に食べたいおかずであり、肩肘張らずにおいしく食べられるものであること。選べない!という方に向けて、おみくじでその日のおかずが選べる定食メニューも準備されています。思いがけないおいしさとの出会いを楽しむことができ、そのおかずのおいしさから何杯もご飯をおかわりする方もいるそう。

株式会社バンブーカットが大切にするのは、「粋な雰囲気と心意気」浅草はそんな思いにぴったりの街だと竹内さんは語ります。

「浅草駅の改札を出るとなぜかみんなちょっと楽しそうなんですよね。歴史を感じる街並みに日本人もテンションが上がるのかなと感じています。楽しく浅草の街を観光するなかで、梅と星でご飯を食べてもらい、梅干しや和食文化の面白さを日本の方にも海外の方にも知ってもらえたら嬉しいです」

梅と星
電話番号:03-4400-8620
住所:東京都台東区浅草2丁目2−4
アクセス:東京メトロ銀座線浅草駅から徒歩3分
HP:https://ume-hoshi.jp/
※営業時間や定休日についての詳細は上記のリンク先にてご確認ください。