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2024.05.15

“師からの学び”を胸に、心地よさと気軽さのある空間で訪れる人をもてなすオーセンティックバー「Bar Calico」

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“師からの学び”を胸に、心地よさと気軽さのある空間で訪れる人をもてなすオーセンティックバー「Bar Calico」

旅の夜を彩る「すすきの」を代表するバーの一つといえば、以前訪れた、その名を知る方も多い老舗BARやまざき」。長く業界の発展に大きく貢献する活躍をした山﨑 達郎(やまざき・たつろう)氏によって創業され、半世紀以上にわたり愛されつづけています。

そんな名店から徒歩5分ほどの場所にある、夜景の見えるオーセンティックバー「Bar Calico(バーキャリコ)」は、「やまざき」で23年、チーフバーテンダーとして18年もの経験を積んだ相蘇 裕介(あいそ・ゆうすけ)さんが、2022年に独立開業したお店。

やわらかな灯りに照らされた上質な空間で、日々お客さまとの関わりを楽しむ相蘇さんに、バーテンダーを志した背景や、「やまざき」での学びを経て開業したお店の魅力を尋ねました。

 

“漠然としたあこがれ”から「生業」へ

幼少期に観た映画「カクテル」がきっかけで、バーテンダーへの道を志すことになった相蘇さん。最初に映画に触れたのは、なんと小学校高学年の頃だったそう。

「頭のなかに“格好いいな”というイメージがずっと残っていたんですね、それで、高校生の頃“カクテルに興味がある”と、母の友人に話をした時に、“札幌に有名なバーテンダーの方がいらっしゃるんだよ”と教えてくださって。それが、山﨑マスターでした」と、当時を振り返ります。

「せっかくならば、有名な師匠のもとで働きたい」と、幼い頃の“漠然としたあこがれ”は、いつしか輪郭のはっきりしたものへ。将来的に「やまざき」で仕事をすることを念頭に、山﨑氏が講師を勤めていた専門学校へと進学。

ご縁やタイミング、そして相蘇さんの熱意が実をむすび、「やまざきで」でバーテンダーを務めることが“生業”となったのです。

 

人生の師から学んだ「どう生きるか」

山﨑氏と同じカウンターに立つ日々を重ねるなかで、相蘇さんが学んだこと。それは、「謙虚であること」でした。どれだけ名が売れようと、世に認められる存在になろうと、「カクテルは、僕よりも従業員の方がずっと上手ですよ」と、お客さまに伝えるような方だったという山﨑氏。

「マスターからは、“人と触れ合うとはどういうことか”、“人としてどういうふうに生きるのか”その姿を見せていただきました。とても立派な方の人生の終幕までをとなりで過ごすことができた経験は、本当に“財産”だと思っています」

「だからこそ“何があろうと謙虚でいよう”という気持ちを大切にしていますし、どのようなお客さまに対しても敬意を払うことを心がけています」と、言葉を噛みしめるように語る相蘇さん。“人生の師”でもある山﨑氏の生き様は、今もなお相蘇さんの心に深く刻まれています。

 

「Bar Calico」をじっくり堪能するメニュー

(左)Calico アレンジ広重
(右)竹鶴仕込みの「余市町産からすみ“ 北琥珀”」

 

そんな「Bar Calico」で楽しむことのできるカクテルの一つ、「Calico アレンジ広重(ひろしげ)」は、「やまざき」のオリジナル日本酒カクテルに、アレンジを加えたもの。

相蘇さんと親交の深い「上川大雪酒造」の日本酒に、ザクロのシロップや、刻んだ梅干しのペースト、スミレのリキュールなどを合わせることで、かつて江戸時代の浮世絵師「歌川 広重(うたがわ・ひろしげ)」が描いた、「蒲田の梅園」の夕焼け空の美しさが表されているのだとか。

お酒のお供には、ニッカウヰスキーが誇る「竹鶴(たけつる)」仕込みの「余市町産 からすみ“北琥珀(きたこはく)”」を。うすめにスライスした大根と重ねて食べることで、からすみのうま味とコクがより深く感じられます。

 

カクテルやおつまみはもちろんのこと、“上川大雪酒造の取り組みを活かせるスイーツを”と相蘇さんが生み出した「酒粕クレームブリュレ」も、お店のメニューとして欠かせない存在に。

日本酒を作る過程で生まれる「酒粕」を使用したブリュレは、そのままいただくのはもちろん、添えられた岩塩とともに味わうことで引き立つ甘さが魅力。通常は手に入れることのできないフレッシュな酒粕ならではの香りの高さも相まって、風味豊かに仕上がっています。

 

眼下に広がる景色と過ごす、特別な時間

ビルの13階でお店を運営する「Bar Calico」のボックス席からは、眼下に広がる「すすきの」の街並みをながめることができます。

「ここから見ることのできる景色は毎日違うんですよ。日が落ちるところも少しずつ移動していきますし、季節の移ろいも感じられます。僕自身にとってのリフレッシュになっているこの景色を、お客さまにもぜひ楽しんでいただきたいですね」

日が暮れはじめる空のグラデーションに、深まる夜のきらびやかな灯りやネオン。時間帯によって表情を変えるまちの景色が、旅の夜をいっそう特別で豊かなものにしてくれそうです。

 

気軽に立ち寄ることのできる空間を目指して

「Bar Calico」では、観葉植物や窓から望むことのできる景色など、肩肘はらずにゆったりと過ごすための工夫が散りばめられています。縁起のよい“三毛猫”を意味する、店名“Calico”も、その一つ。

「できるかぎり気軽に立ち寄ることのできる雰囲気づくりを、そして、カクテルを介したお客さまとの関わりを通して、より楽しんでいただける空間を提供したいと考えております。“やまざき”を含め、他のバーにも訪れてみたいと思っていただけるような、そんなきっかけとなるお店でありたいです」と、最後まで心を尽くして語ってくれた相蘇さん。

“旅の夜を、心地よさを感じるバーで過ごす”。そんな時間が、この先も楽しみに思えるようなお話の数々でした。

 

Bar Calico(バー キャリコ)
電話番号:050-1339-0399
住所:北海道札幌市中央区南4条西5丁目8−1 F-45ビル 13F
アクセス:地下鉄「すすきの駅」より徒歩2分程度
HP:https://www.bar-calico-sapporo.com/
SNS:https://www.instagram.com/bar_calico_sapporo/
*営業時間や定休日についての詳細は、上記のリンク先にてご確認ください。