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2026.05.05

「ホテルリソル札幌 中島公園」から地下鉄で5駅。北海道大学にほど近い北18条エリアの閑静な住宅街に佇む、黒い板壁と赤い屋根が印象的な木造一軒家「CAFÉ de JIKAN カフェ時館」。
80年以上前に牛小屋として使われていた建物をリノベーションし、2022年にカフェへと生まれ変わりました。
「CAFÉ de JIKAN」の原点は、1980(昭和55)年に創業者が時計店を借りて始めたカレー店「時館」にあります。店名も時計店にちなんで名付けられました。場所や形を変えながらも、この土地の記憶を未来へとつなぎ続けています。

壁一面に飾られたアンティーク時計は、旧店舗から引き継がれたという
2021年12月、多くの市民に親しまれたカレー店「自由人舎 時館」が、建物の老朽化により40余年の歴史に一度幕を閉じました。その後、この歴史は二つの形へと継承されます。
一つは2024年9月に旧店舗跡地でリニューアルオープンを果たしたカレー店「自由人舎 時館」。そしてもう一つが2022年7月に誕生したガレット店「CAFÉ de JIKAN 」です。
創業者の長女である照沼有香(てるぬま ゆうか)さんが「北海道大学のポプラ並木や銀杏並木、夕暮れに学生が帰路につく風景など、このエリアならではの魅力を感じてもらえるような場所を新たに作りたい。」との想いで、元牛小屋の古民家を活かしたお店をスタートさせました。

アップサイクルされたパッチワークのテーブル
店内には、旧店舗から受け継がれたアンティーク時計やランプ、手作業でアップサイクルしたパッチワークのテーブルなどが配され、かつての店の空気感を今に伝えています。

お店への愛を語ってくれた店長の井筒之就さん
お店を支えるのは、店長の井筒之就(いづつ ゆきなり)さんを中心とした個性豊かなスタッフです。さまざまな料理店でのキャリアを持ち、縁あって店長となった井筒さんは、誠実な姿勢で日々の店づくりに向き合っています。
井筒さんが「接客の神」と敬意を込めて呼ぶ70代のホールスタッフや、未経験から調理の技術を習得したスタッフなど、多様なメンバーが違いのよさを活かしながら店舗を運営しています。その温かな居心地のよさに惹かれ、北海道大学の学生や教職員、近隣の常連客、海外からの観光客まで、日々多くの人々が訪れています。

看板メニューのガレットと、「山中牛乳」の自家製ソフトを使用したコーヒーシェイク
「CAFÉ de JIKAN 」の看板メニューはガレット。発祥の地であるフランス・ブルターニュの冷涼な気候は北海道と似ているため、北海道産のそば粉や小麦粉といった、ガレットの根幹となる食材の素晴らしさを活かし、新たな食の魅力を生み出したいと考えたそうです。
ガレットは、地産地消を目的に2種類の北海道産そば粉を独自の配合でブレンドしています。井筒さんが試行錯誤を重ねてたどり着いた、サクッとした香ばしい食感が特徴で、自家製の分厚いハムを使ったメニューは特に人気を集めています。

サクッとした生地の中には、ボリューム満点の自家製ハム
「クレープはそば粉か小麦粉を選ぶことができます。そば粉のクレープは珍しいので、観光客の方には特におすすめの一品ですね。」

そば粉を使用したクレープ「オレンジジュゼット アイス付き」
かつては和食、洋食、イタリアンなど、ガレットとは異なる多彩なジャンルで料理人としてのキャリアを積んできた井筒さん。
「これまで経験してきた飲食店のノウハウが全部今に活きています。無駄なことはないんだなと、本当に思いました。」と自身のあゆみを振り返ります。
現場で培われたすべての引き出しが、独創的なメニュー開発や店舗運営など、魅力的な店づくりの原動力となっています。

「CAFÉ de JIKAN」が目指すのは、世代を超えて愛され、地域に深く根ざし続ける場所です。店名には「時を旅するように過ごしてほしい」という、照沼さんの願いが込められています。
北海道の開拓の記憶や歴史、文化、そこに集う人々、自然。それぞれの時間が静かに重なり合うこの場所で、訪れるお客様自身の「時」も、お店の歴史と一緒に未来につないでいく、そんな店でありたい。
かつての記憶を大切に守りながら、柔らかな時間が流れる「CAFÉ de JIKAN」。そんな穏やかな空気に身を委ねるひとときが、旅の記憶に温かな彩りを添えてくれるでしょう。
CAFÉ de JIKAN カフェ時館
電話:011-792-9171
住所:北海道札幌市北区北19条西6丁目1−19
アクセス:地下鉄南北線 北18条駅から徒歩7分
SNS:https://www.instagram.com/cafedejikan/
*営業時間や定休日についての詳細は、上記のリンクからご確認ください。