2024.02.15
佐世保港の海風を感じながら市街地へ向かうと、古くから市民に親しまれてきた戸尾市場があります。
戦時中の防空壕を活かした店舗が立ち並び、歴史の中に地元住民の生活の営みも感じるエリア。
その一角に「pancake&cafe ma cherie(パンケーキ アンド カフェ マシェリ)」があります。
「出産して子供達の健康に気を遣うようになりました。コロナがきっかけで、家族の健康に対する想いが強くなったと思います。そこからお店に来てくださるお客さんも健康な体で幸せになって欲しいと思うようになりました。」
そう話すのは、店主の岩下千賀子さん。
添加物を使用せず、グルテンフリーの厳選した食材を使った手作りのパンケーキ。
開業当時はグルテンフリーのメニューは1つのみでしたが、コロナ禍の店舗移転を機にメニューを一新。
当初はいろんな意見と葛藤があったそうです。
「『手間も時間もかかるけど、健康に過ごしてもらおうね』と調理を担当してくれている娘と話しました。どこでお店をやっても選んでくれるお客様がいたら良い。自信はないけど不安はありませんでした。」
優しいこだわりと佐世保の旬を感じるおすすめのメニューを伺いました。
期間限定メニュー『苺のパンケーキ2024-チョコレートスペシャル-』
「有名なブランドの食材はたくさんあります。食べ比べてみた結果、たまたま佐世保のものを選んでいました。そこから佐世保にもこんな美味しい食材があることを伝えたいと思うようになりました。」
お店のこだわりと佐世保の旬の味覚がふんだんに詰め込まれています。
「期間限定メニューで使う食材は旬に合わせるので年間で決まっています。
ただ、今年の苺はどんな風に合わせると一番美味しいか試行錯誤しています。」
インスタグラムには店頭メニューには出ていない期間限定商品が掲載されています。
裏メニューを試してみるのも楽しみの1つになりそう。
優しいこだわりのパンケーキは全て手作りのため20分ほどかけて丁寧に作られています。
訪れる人には事前に説明し、土日の多い時には1時間待ちになることも。
「今日来たお子さん連れの方は待っている間に持ってきたトランプをしていたんですよ。なんか嬉しくなっちゃって。今の時代、一緒に来てお互いにスマホを見るだけではなくて、お店に本を置いているので読んでもらえたら良いなと。待ち時間も楽しめるようなお店になると嬉しいです。」
店内には待ち時間を充実させる本棚もあります
気持ちよくお客様が過ごしてもらえるように店内のテーブルの配置を定期的に入れ替え、空間作りも大切にしています。一日中お客様のことを考えてしまうとのこと。
「いろんなことがあってもプラス思考なんです。大変なことも多いのですが、後戻りはできないじゃないですか。もっとよくしていきたくて…まだ知らないことばかりで勉強して進歩していきたいなと。」
大変なことも多い中で追求を辞めない姿勢は家族への想いとお店を続けていく覚悟を感じます。
「でも、まだまだなんです。もっと良くしてお店を娘に受けついで欲しくて。
主人と娘と頑張りたいと思っています。『こっちのやり方が安心安全にできると思うよ』と娘から教わることも多くて…本当、二人三脚でやってるんだなと思います。」
口コミで誕生した、待つ時間を楽しむ“マシェリ時間"
pancake&cafe ma cherieでは佐世保の旬と優しさが詰まった一品が、訪れる人々を優しく包み込んでいます。
pancake&cafe ma cherie
電話:090-1974-6121
住所:〒857-0875 長崎県佐世保市下京町11-1
アクセス:西肥バス「京町」バス停より徒歩3分
SNS:https://www.instagram.com/macherie_1129/
※営業時間・定休日についての詳細は公式HP、SNSよりご確認ください。