空室検索・予約公式サイトが最安値

Reservation

予約確認・変更・取消はこちら

提携法人専用予約

2026.04.25

縁起物として愛される伝統工芸品「佐世保独楽」の次代への継承

NEIGHBORS

縁起物として愛される伝統工芸品「佐世保独楽」の次代への継承

長崎県佐世保市で、県の伝統工芸品に指定されている佐世保独楽(させぼこま)。その独楽を工房と販売スペースを備えた店舗で長年製作しているのが、「佐世保独楽本舗」です。 

ホテルリソル佐世保の最寄り駅であるJR佐世保駅から徒歩約10分。商店街や繁華街を抜けたところに立地しており、坂を少し上がったところにある、暖簾がかかった外観が目印です。

3代目の山本貞右衛門(やまもと さだえもん)さんの妻で、独楽インストラクターの肩書きを持つ山本由貴子(やまもと ゆきこ)さんに、佐世保独楽の魅力や伝統工芸の未来について話を聞きました。

佐世保独楽が伝統工芸品として普及した歴史

約300年の長い歴史を持つ佐世保独楽。江戸時代初期より子供たちが手作りして遊んでいたとされ、ろくろが発達するにつれて木工職人が子供達の注文に合わせて作るようになりました。

伝統工芸品としての創作が始まったのは、1949(昭和24)年のこと。その後、東京で開催された全国郷土玩具展への出品や、ニューヨークの展示会へ出品。以降も国内外の様々な場で出品を重ねていくうちに広く知られるようになり、1993(平成5)年には長崎県指定伝統的工芸品に認定されました。

普及した背景には、地域の人に「喧嘩独楽」として親しまれてきた歴史もあります。回してぶつけ合い、最後まで止まらずに残った方が勝ちという遊び方をする独楽(こま)のことで、当時貿易のあったポルトガルの影響を受けたと言われています。掛け声の「息長勝問勝(いきながしょうもんしょう)競べ」は、全身全霊をかけて闘うという気持ちが込められた言葉です。

独特の形状と色が特徴の佐世保独楽

絵付けの様子

絵付けの様子

佐世保独楽は、一般的な独楽の廻し方とは異なり、逆さまに持って投げるのが特徴です。そうすることで、独楽がひとりでに起き上がって廻り続けるので、縁起がよいとされる由縁となっています。

この廻し方を可能にしているのが、「ラッキョウ型」と呼ばれる独特の形状です。さらに先端には「剣」と呼ばれる鋭い鉄が打ち込められています。また、色彩も特徴的で、伝統的な佐世保独楽は「陰陽五行説」に基づき、黒、赤、黄、青/緑、白の5色で構成されています。

独楽の原料には、ブナ科の広葉樹・マテバシイを使用。木材は1年乾燥させるという手間がかかるうえに、近年は材料費高騰の課題があるなかでも、長年のこだわりを守りながら製作を続けています。

外国人観光客の注目度もアップ!佐世保独楽の多彩なラインナップ

「佐世保独楽本舗」の店内(展示販売スペース)

「佐世保独楽本舗」の店内(展示販売スペース)

「佐世保独楽本舗」の展示販売スペースでは、伝統的な佐世保独楽のほかにも、干支を象った縁起ものや、ひな祭りや端午の節句といった季節の行事をイメージしたもの、中央にメダルがはめ込まれたものなど、様々な独楽が並びます。

山本さんは「最近は、特に佐世保港に寄港した外国人のお客様が訪れて、自分用だったり、家族へのお土産用だったりで、よく購入していらっしゃいます。」と話します。干支を象ったものについては、1年前にオーダーを受け付け、受注生産するとのこと。また、一般的な形状の独楽も販売しており、そちらを買い求める方もいるそうです。

教育の分野からも力を注ぐ、伝統工芸の未来

3代目の山本貞右衛門さんの妻で、独楽インストラクターの由貴子さん

3代目の山本貞右衛門さんの妻で、独楽インストラクターの由貴子さん

山本さんはこの地で佐世保独楽を作り続ける理由について「これから10年20年と先の未来に、伝統工芸を続けていきたいと考えています。そのために伝統工芸を教育の分野からも力を入れていきたいですね。」と語ります。

キーワードになるのは、子供たちの存在です。家庭用ゲーム機が普及した頃から、独楽遊びをする子供たちがほとんどいなくなったと感じるという山本さん。そのため、イベントやワークショップ(*)を通じて子供たちに独楽文化を伝えています。

長年親しまれ、現在は外国人観光客からも注目されている佐世保独楽。伝統工芸の継承のため、今日も「佐世保独楽本舗」の挑戦は続いています。


佐世保独楽本舗

電話:0956-22-7934 
住所:長崎県佐世保市島地町9-13 
アクセス: JR佐世保駅から徒歩10分 
HP:https://sasebokoma.jp/
SNS:https://www.instagram.com/sasebo_top_/

*営業時間や定休日についての詳細は、上記のリンクからご確認ください。 
*ワークショップは事前の申し込みにより一般の方が受けることも可能です。ただし、繁忙直前の申し込みには対応ができないこともあるため、必ず店舗へご確認ください。