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2026.05.10
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1859(安政6)年の開港以来、横浜は日本の表玄関として、世界中へ物資を送り出す貿易の拠点となりました。かつてこの港が誇ったのが、世界一の輸出量を記録した生糸です。その加工技術が発展していくなかで、やがて「横浜スカーフ」という華やかな特産品が誕生しました。
港町の歴史とともに磨かれた美学を、今に伝える店があります。ランドマークプラザに店を構える「伝統横濱スカーフMarca(マルカ)」。戦後の創業から70余年、シルクが持つ本来の美しさを、ひたむきに発信し続けてきました。
効率化が進む現代にあっても、変わらず大切にしているのは職人の手仕事。伝統的な技法を守り、実直なものづくりを貫く姿勢は今も揺らぎません。確かな技術で染め上げられた一枚が、私たちの日常や旅の装いをふわりと軽やかに彩ります。

横浜が持つ港町のイメージをモチーフにしたスカーフ。30年愛され続ける定番商品
「伝統横濱スカーフMarca」の品質を支えているのは、昭和初期から受け継がれてきた「手捺染(てなっせん)」という技法です。
作業は、25メートルもの長い台に生地を広げる「地張り」から始まります。正方形に仕上げるスカーフはわずかな生地の歪みも許されないため、この工程には極めて高い精度が求められます。
続くプリント工程では、多いときには40色もの染料を重ねていくそう。職人はその日の気温や湿度に合わせて染料を微調整し、「スケージ」と呼ばれるヘラで、一色ずつ丁寧に色を刷り込みます。
最後は、縁をふっくらと縫い上げる「手巻き」の仕上げ。こうした一切のごまかしがきかない作業の積み重ねが、布地に深い色彩と豊かな立体感をもたらします。

みなとみらいの街並みを空からの視点で描いたスケッチ風デザインのスカーフ
かつてスカーフは、多くの人が日々の装いに取り入れる一般的なアイテムでした。ところが時代の移り変わりとともに、日常的に身につける習慣は次第に失われていきます。いつしか、特定の職業の制服や一時代前の流行といったイメージばかりが先行するようになりました。
今、その魅力が再び脚光を浴びています。自分らしさを引き立てるアイテムとして、スカーフを手に取る人が増えているのです。海外のファッション誌でトレンドとして特集されるなど、若い世代もまた、新鮮な感覚で日常のコーディネートに活用し始めています。

スカーフの生地で作ったカチューシャなどのヘアアクセサリーも人気
「伝統横濱スカーフMarca」は、需要が落ち込んだ時代も、ランドマークプラザや赤レンガ倉庫といった横浜を象徴する場所から魅力を発信し続けてきました。信念を曲げずに守り抜かれた品質が、個性を重視する現代のニーズと結びつき、ブランドへの確かな評価へとつながっています。

取材にご協力いただいた株式会社丸加の遠藤さん
スカーフは装いに華を添えるだけでなく、高い実用性も兼ね備えています。なかでも、その利便性を実感できるのが旅行のシーン。首に巻くだけでなく、羽織りものとして活用すれば、持参する衣類を減らして荷物をコンパクトにまとめられます。また、新幹線やレストランなど、空調の効いた室内で手軽に温度を調節できるのも大きな利点です。
株式会社丸加の取締役、遠藤洋平(えんどうようへい)さんは、「スカーフの使い方に正解も不正解もありません。難しく考えず、まずはご自身の感覚で楽しんでみてください。」と語ります。
日常の装いから旅先での工夫まで、一人ひとりの暮らしに合わせて自由に楽しめること。そこに、スカーフという布が持つ真の魅力が隠れています。

「伝統横濱スカーフMarca」の店頭では、上質なシルクの滑らかな質感や、手仕事がもたらす幾重にも重なる色彩の深みを、直接その手で確かめることができます。扱い方が分からない場合でも、スタッフが簡単な結び方や多様なアレンジを提案してくれるため、気軽に試すことができます。
店内にはスカーフのほかにも、横浜の景色をあしらったハンドタオルなど、ちょっとした贈りものやお土産にふさわしいオリジナルアイテムも豊富に揃います。港町で大切に守られてきた手仕事の結晶に触れながら、日常を彩る自分だけの一枚をきっと見つけ出せるはずです。
伝統横濱スカーフMarca 横浜みなとみらい ランドマークプラザ店
電話:045-222-5370
住所:神奈川県横浜市西区みなとみらい2-2-1-2(ランドマークプラザ5F)
アクセス:みなとみらい線みなとみらい駅から徒歩6分/ JR桜木町駅から徒歩7分
HP: https://marca.co.jp/
SNS: https://www.instagram.com/marca_scarf/
*営業時間や定休日についての詳細は、上記のリンクからご確認ください。