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2024.05.31

馬車道の喫茶室で、文明開化の面影を感じるひととき

NEIGHBORS

馬車道の喫茶室で、文明開化の面影を感じるひととき

横浜港から近く、開港以来栄え始めた馬車道。外国文化を取り入れながら発展してきた面影が、今も街に残っています。

そんな街の大通りを一本入ったところに、「馬車道十番館」があります。思わず立ち止まってしまう、異国情緒を感じる雰囲気。建物の一階にある喫茶室へおじゃましました。


馬車道ならではの雰囲気を、文化として残していきたい
1970年に開業した馬車道十番館。当時の西洋館を思わせる雰囲気の建物は、1階が喫茶室、2階がバー、3階がレストランになっています。


1967年山手エリアに建てられた山手十番館。その3年後に、続いて誕生したのが馬車道十番館。当時からの想いを教えてもらいました。

「横浜の文化を大切にしたいという想いがあったようです。また、創業時から物を大切にしている。よく見てみると、貴重なものが今でも残っています。」


横浜開港からほどなくして、地名の通り「馬が通る道」であった馬車道。建物の入口の横にある水飲みは、当時別の場所にあったものを引き取ったものなのだそう。また、最近では見る機会の減ったガス灯も本物なのだとか。


「文化として残しておかなければならない」という気持ちから、建物の一部として今でも大切にされています。


“固めのプリン”は昔から変わらない味で


一番人気のプリンは“ちょっと固め”で

ハッシュドビーフも馬車道十番館ならでは

「目の前にある「勝烈庵」でとんかつを食べて、ここでお茶を飲む。お子さんは、ケーキやプリンなんかも食べて。それが、この街に住む人の昔からのフルコースなんです。」

喫茶室のメニューは、昔から変わらないもの。一番の顔であるプリンは、ちょっと固めでボリュームも満点です。初めて食べても、どこか懐かしさを感じます。ケーキやウインナーコーヒーに使用している生クリームは重たすぎず、サラッと食べられるのが嬉しいところ。サイズも、創業当時と変わらない大きさです。

「見た目も味も、“これがいい”と思って通い続けてくださる方がいますから。物を大切にするのと同じように、商品も変えないことを大切にしているんです。」

店内も、最近の喫茶店では珍しくなりつつある広々とした空間です。高い天井に、ステンドグラス、クラシックな赤色が映える椅子に、食事とともにゆったりとした時間を過ごせます。


新たな喫茶店が次々とでき、喫茶の形も少しずつ変わっていく中、馬車道十番館の喫茶室では“純度100%”なレトロを味わうことができるのです。


大切に、変わらずに続く姿に、ホッとする場所


この街が地元でもあるお店の方は「どんどん街が新しくなる中で、変わらない姿を見るとホッとする」と話します。昔、家族に連れられて来ていた方が、大人になってまた来てくれたこともあるのだとか。


「昔、おばあちゃんに連れて来てもらったので、どうしてもここでウエディングの写真を撮りたいと来てくださった方もいました


それぞれの思い出や、“あの頃の時代”と重ね合わせて、馬車道十番館へ訪れてくれる人がいる。その人たちのためにも、創業者からの想いを受け継いで「ずっと大切に、変わらずに続けていきたい」と言います。

「変わらず残してほしい」というお客様の気持ちと、「大切に残していきたい」という馬車道十番館の想いが重なり、これからも人々の憩いの場として在り続けることでしょう。

 

馬車道十番館
電話:045‒651‒2621
住所:神奈川県横浜市中区常盤町5-67
アクセス:横浜市営地下鉄 関内駅9番出口から徒歩1分/馬車道駅5番出口から徒歩3分/JR 桜木町駅新南口から徒歩8分
HP:https://www.yokohama-jyubankan.co.jp/
SNS:https://www.instagram.com/bashamichijyubankan/

*営業時間や定休日についての詳細は、上記のリンク先にてご確認ください。