2024.07.31
秋葉原駅から歩くこと5分。高架下で「ものづくり」をテーマとした施設「2k540(ニーケーゴーヨンマル)」で、アクリルの新たな価値を届けている「toumei (トウメイ) 」。
透き通るガラス張りの外観から一変、店内に入ると、木や優しい色あいの商品から発せられる温もりを感じます。出迎えてくれたのは、「toumei」で商品企画・販売・広報まで手がける中山沙織(なかやまさおり)さんです。
食器やアクセサリー、仕事用のアイテムなど、商品をひとつひとつ手に取りながら、アクリル樹脂の可能性、商品に込められた想いを語っていただきました。
アクリル樹脂で豊かな暮らしを提案したい
水彩特有のかすみが、優しい雰囲気を演出(箸置き)
「toumei」のものづくりの根幹は、透明性や耐久性に優れているアクリル樹脂。パソコンの画面やスマートフォンの表示窓をはじめ、家電製品や日用品など私たちの身近なものに活用されています。
中山さんは、「toumei」のはじまりを次のように話します。
「私たちの原点は、空間を演出するためのシンプルな什器を受託製造、販売することです。それだけに留まらず、アクリル樹脂の可能性を広げながら、豊かな暮らしを提案するオリジナル商品を展開するために約10年ほど前から『toumei』をスタートしました。」
粗くピクセル化された花を切り取ったデザイン(ギフトカード・バッジ)
「toumei」の魅力は、アクリルと自然素材を組みあわせた独自のデザイン。無機質に思えるアクリルと、日本らしい四季や淡い色あいが掛けあわさることで、印象が変化。訪れる人の心をくすぐります。
事業をスタートしたときの想いを体現した暮らしに寄り添うアイテムが並べられています。
押花を生かしたデザイン(コースター)
「『toumei』では、日本の伝統的なモチーフ、四季を取り入れた商品が好評です。特に、海外のお客様にとって、日本の雰囲気を感じられる良いお土産になっているようですね。」
松や桜をプリントで表現(bonsai)
日本地図をパズル仕様に。つくる楽しみも演出
クリエイターも思わずコラボレーションしたくなる商品
モノクロのイメージが強い切り絵に彩りを施した商品
切り絵作家とのコラボレーション
(コースター・バッジ・置物)
お客様の心をくすぐる商品を生み出しつづけるヒントも伺いました。
「『toumei』には、クリエイティブな発想をもったメンバーが集まっており、一人ひとりのアイデアが商品に宿ります。販売スタッフも技術を習得すれば、店内で制作に関わることができるんです。役割に関わらず、誰もがアイデアを出し、企画からものづくりに関われる余地がある社風が後押しになっているかもしれませんね。」
「toumei」が生み出す商品に魅了されるのは、お客様だけではありません。クリエイターからも一目おかれる存在だそう。
「実は、イラストレーターさん、お箸メーカーさんなど、ものづくりに関わる方からお声がけがあり、コラボレーションも実現しているんですよ。」
画家・神谷可奈子氏によるオリジナルイラストを使ったブランド「emoemo」とのコラボレーション商品
お箸メーカーとのコラボレーション商品(箔押しした箸・箸置き)
躍動的な関取。
美術家・坂本大三郎氏とのコラボレーション商品
金色の箔押しが食卓を華やかに演出
引き出物としても人気(食器)
「toumei」にはじめて来店される方の中には、不思議そうな面持ちの方も。
「『あぁ!お皿が売っている』『置物がある』と、徐々に『toumei』が何のお店かを知っていく。手探り感を楽しんでいるお客様もいらっしゃいますよ」と、中山さんは微笑みながら語ってくれました。
「toumei」の商品を手にとると、温かさ、華やかさといった素材の印象をそのまま受けとることができます。クスッと笑えるひととき、温かく穏やかな暮らしの演出、大切な人に想いを届けるきっかけになりそうです。
toumei
電話:03-6240-1117
住所:東京都台東区上野5-9-16 AKI-OKA ARTISAN Q-3
アクセス:JR秋葉原駅から徒歩5分/ JR御徒町駅から徒歩3分/東京メトロ末広町駅から徒歩3分
HP:https://toumei.asia
SNS:https://www.instagram.com/toumei.asia/
*営業時間や定休日についての詳細は、上記リンク先にてご確認ください。