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2024.10.31

誰もがものづくりを楽しめる場所、秋葉原「ものづくり館 by YKK」

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誰もがものづくりを楽しめる場所、秋葉原「ものづくり館 by YKK」

秋葉原駅昭和通り口を出てすぐ、シンプルで幾何学的な外観をしたYKK株式会社の本社ビルが目に入ります。その裏手に「ものづくり館 by YKK」があります。

本社ビルのフォーマルな印象とはうってかわって、「ものづくり館 by YKK」の出入り口から見えるインテリアなどからも温もりを感じさせます。「ものづくり館 by YKK」は、2015年に開館し、まもなく10周年を迎えます。

藤巻哲平(ふじまきてっぺい)さんは、新卒でYKK株式会社に入社し、日本と海外でファスナーの営業、商品開発を担当。現在は「ものづくり館 by YKK」でワークショップの企画・運営、来館されるお客様とのコミュニケーションに携わっています。

ファスナーの開発から販売まで携わってきた藤巻さんに「ものづくり館 by YKK」の魅力をを伺いました。

“ファスナーのYKK”が秋葉原でコミュニティ施設をつくるワケ

「YKKは創業当時から、装飾品、ファッション雑貨の職人や問屋にファスナーを販売してきました。そのため、洋服や雑貨を使用されるお客様との接点がなかったんです。だからこそ、ファスナー製品の奥深さ、歴史を直接伝え、YKKのファンを増やしたいとの思いからこの施設は設立されました」と、藤巻さんは「ものづくり館 by YKK」が設立されたきっかけを教えてくれました。

続けて、「ものづくり館 by YKK」への期待や重要性にも触れます。

「『ものづくり館 by YKK』の役割は3つあります。ひとつはYKK株式会社の情報を届ける場、ものづくりの職人や問屋が集まる『徒蔵(かちくら)エリア』への貢献。そして、エンドユーザーとのつながりをつくることです。」

大人も子どもも好奇心をくすぐられる空間

ブーツ用につくられたファスナー(レプリカ)。世界で初めてファスナーを取り入れた製品と言われている

ブーツ用につくられたファスナー(レプリカ)。世界で初めてファスナーを取り入れた製品と言われている

2階の展示エリアには、ファスナーの構造から歴史、ファスナーの意外な秘密が詰まっています。

ファスナーの役割は、モノとモノをつなぐこと。洋服や雑貨だけでなく、車のシートや漁網、橋の排水溝、ロケットの部品の一部など、ありとあらゆるところでファスナーが使われています。

ファスナーの種類はさまざま

ファスナーの種類はさまざま

「YKKのファスナーは、こんなところにも使われているんですよ」と、誇らしい表情で話す藤巻さん。知らなかったことを知れた瞬間、大人も子どもも目を輝かせるそうです。

「特に子どもは、着ている洋服や持ち物にファスナーを探して『ここにもあった!』と教えてくれるんです。とってもかわいいですよ。」

ワークショップを通じたファンづくり

YKK株式会社とエンドユーザーとの橋渡しとして重要な役割に位置づけられている「ものづくり館 by YKK」。中でも、人気があるのがものづくり体験。ポーチやスナップケース、ネックストラップをつくるものづくり体験は、通年で開催されており、ものづくり体験メニューの企画から運営は、藤巻さんをはじめスタッフの方々が担当されています。

「ものづくり体験では、色とりどりのファスナー、生地を取り揃えています。好きな素材、色を組み合わせて、自分だけのオリジナルグッズをつくることが可能です。さらに、館内には、徒蔵エリアの職人と協力してつくった家具や設備が使われています。木の温もりを感じる空間は、創作意欲をくすぐられると思います。」

ものづくり体験で使用するファスナー(ネックストラップづくり)

ものづくり体験で使用するファスナー(ネックストラップづくり)

ものづくり体験で使う素材についても、徒蔵エリアへの貢献を意識されているとのこと。

「キャラクターを取り扱う雑貨メーカー、途上国で生産された素材を活かしたバッグメーカーなどから、生地を購入しています。お客様とともにワークショップを通じて、徒蔵エリアにも貢献できていると実感できて嬉しく思います。」

誰もがファスナーを使ったものづくりを楽しみながら、知らず知らずのうちに地域貢献もしている。すてきな循環によって温かみを感じる空間です。

これから、秋葉原で「ものづくり館 by YKK」はどんな存在になっていくか

来訪者を楽しませる工夫がつまった「ものづくり館 by YKK」。今後の展望についても伺いました。

「私たちの存在は知ってくださっていても、まだ出会えていない方、私たちの存在も知らない方に出会いにいきたいと思っています。ファスナーのように『ものづくり館 by YKK』を介してYKKと世界中の人たちをつなぐ存在であり続けたいですね。そのためには、みなさんが興味をもつ業界や企業とのコラボレーション、ワークショップを企画していきます!」

「あっ、ここにもファスナーがあった!」

同じ服を着ていても、同じモノを使っていても、いつもの景色が少しだけ違って見える。そんなきっかけを作ってくれる場所です。


ものづくり館 by YKK
電話:03-3864-2110
住所:東京都千代田区神田和泉町1-1 YKK和泉ビル
アクセス:JR 秋葉原駅(昭和通り口)より徒歩3分/JR 秋葉原駅(中央通り口)より徒歩5分/つくばエクスプレス 秋葉原駅(A3番出口)より徒歩4分/東京メトロ日比谷線 秋葉原駅(1番出口)より徒歩2分/都営地下鉄新宿線 岩本町駅(A4番出口)より徒歩5分
HP:https://monozukuri.ykkfastening.com
SNS:https://www.instagram.com/ykkmono/
*営業時間や定休日についての詳細は、上記リンク先にてご確認ください。
*ものづくり体験、見学は予約制です。上記リンク先にてご確認ください。