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2024.10.30

世代を超えて人々が集い、誰もがスターになれる場所。「まほろ座MACHIDA」

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世代を超えて人々が集い、誰もがスターになれる場所。「まほろ座MACHIDA」

町田駅の周りにはさまざまなお店や商業ビルが立ち並び、いつも多くの人で賑わっています。ビル街の一角にある商業施設「町田パリオ(以下、パリオ)」は約半世紀にわたって営業を続けており、町田の歴史を語る上では欠かせない存在です。

そのパリオの地下一階に、今回の主役であるエンターテイメントレストラン「まほろ座MACHIDA(以下、まほろ座)」があります。

町田を見守ってきたパリオに生まれた「まほろ座MACHIDA」

「まほろ座」のストーリーを語る上で、パリオの存在は欠かせません。パリオは1975年におしゃれなアイテムが揃うファッションビルの先駆けとしてオープン。開館当時は町田に住む若者のデートスポットになっていたそうです。

それから数十年、パリオは同じ場所で町田の変遷を見守ってきました。「まほろ座」の店長である佐々木良(ささき・りょう)さんの言葉を借りれば、「地元の人にとって、めちゃくちゃ有名ではないけど馴染みのある場所」なのだとか。

パリオ館内に三世代が集い、誰もが楽しめるエンターテイメントレストランをつくる。そのアイデアは「まほろ座」のオーナーである中村惠(なかむら・めぐみ)さんが長年思い描いていたものでした。

その後、パリオ内の飲食店が撤退することになり、中村さんはその場所にレストランをオープンすることを決めます。当時は採算が合わないと反対の声もありましたが、その声を押し切り工事を始めてしまうほど、中村さんの想いは強いものでした。 その想いに押されるように、「まほろ座」は2015年にオープンしました。


「まほろ座」という名前は三浦しをんさんの作品である「まほろ駅前多田便利軒」が由来となっています。まほろばという言葉は古語で「素晴らしい場所」という意味もあり、「いろんな世代が集える素晴らしい場所」というパリオの願いに掛け合わされています。

誰もがスターになれる場所「BE MY STAR」に込めた想い

レストラン内に飾られている「BE MY STAR」の文字

レストラン内に飾られている「BE MY STAR」の文字

オープン以来、「まほろ座」が大切にしているテーマとして「BE MY STAR」という言葉があります。佐々木さんはこの言葉に「『まほろ座』では誰もがスターになれる場所であって欲しい」という願いが込められていると話します。

「『まほろ座』は地元で活動している親父バンドから、国民的歌手の方まで同じ舞台に立つ珍しい場所です。だから、『まほろ座』ではお客さんも出演者も関係なく輝ける場所であって欲しい。そう願いを込めて『BE MY STAR』というテーマを大切にしています。」

その言葉通り、「まほろ座」ではできるだけ多くの人が出演でき、自分のやりたい表現をできるよう尽力しています。いろんな人が舞台に立てるよう、開催するライブのジャンルは幅広く設定し、アーティストからの提案には積極的に協力するスタンスを大切にしているそう。「まほろ座」では音楽にとどまらず、落語や演劇、フラメンコなど幅広い演目を楽しめることが大きな特徴です。

誰でもスターになれる場所。そして輝いている姿を大切な人たちに見てもらえる場所。それがまほろ座の温かい空気感を支えています。

人が集い、縁が紡がれていくエンターテイメントレストラン

あらゆる世代が集って楽しめる場所。そして、自分がスターになって輝ける場所。そのスタンスを大事にしているからこそ、まほろ座では様々な人が交差し、思わぬ景色を見せることがあります。

たとえば、「まちだガールズ・クワイア」はまほろ座の立ち上げと同時に生まれた町田のコーラスグループです。佐々木さんがプロデューサーとして関わっており、「まほろ座」のオープン当初からステージに立っていました。

最初は全くお客さんが入らない状態からのスタート。それでも、まちだガールズ・クワイアは定期的に「まほろ座」でライブを開催することで、徐々にお客さんを増やしていきます。最終的には、町田市民ホールライブを満員御礼で開催することに成功。名実ともに「まほろ座」からスターが生まれた瞬間でした。

また、「まほろ座」は佐々木さんの人生にとっても重要な場所となっています。佐々木さんはバンド「キンモクセイ」のメンバーとして音楽活動を続けていましたが、「まほろ座」に携わり始めたときキンモクセイは活動を休止しており、再開の目処がたっていなかったそうです。しかし、キンモクセイの活動再開へ向かうきっかけに「まほろ座」が大きく関係していたのだとか。

「バンドの活動休止中は、僕や他のメンバーがいろんな形で「まほろ座」に出演していました。お互いに細々とつながる場所があったことで、メンバー間で雪解けがあり、活動再開のきっかけになったと思います。」

キンモクセイは2018年に活動を再開。相模原市民会館での活動再開時のライブには「まほろ座」が制作チームとして携わっており、キンモクセイの活動再開に「まほろ座」が大きく影響していたことが伺えます。

新しいチャレンジが想像を超える広い景色を見せてくれる。一度止まってしまったことが、また動き始める。「まほろ座」が起点となり、人が集い縁が紡がれていくことで、多くの人生に輝きを与えています。

いろいろな人生を経て、いつでも戻ってこられる場所に

まほろ座店長の佐々木さん

まほろ座店長の佐々木さん

来年、パリオは開館50周年を迎え、「まほろ座」は10周年を迎えます。佐々木さんに「まほろ座」がどういう場所になってくれたら嬉しいか伺うと、「いつでも戻ってこられる場所になって欲しい」と語ります。

「『まほろ座』を長く続けていくことで、『昔よく遊びに行ったな』と懐かしく思いながら、今度はまほろ座に自分の子どもを連れて来てくれたり、出演者のお子さんがまほろ座で働くようになったりとかして、『いつの時代かによく行った場所』として残って欲しいです。

またスタッフや演者、お客さんとして関わってくれた人が、人生を何周かした後に『まほろ座』に戻ってきてもらえたら、とても嬉しいです。だから戻ってこられる場所として『まほろ座』をこれからも残していきたいです。」

三世代が集える素晴らしい場所であってほしい。『まほろ座』に込められたシンプルな願いは、今日も『まほろ座』から放たれる温かい輝きに昇華され、誰かの人生を少しずつ彩っているのです。


まほろ座MACHIDA 
住所:〒194-0022 東京都町田市森野1-15-13 パリオビルB1F 
HP: https://www.mahoroza.jp/ 
SNS:https://www.instagram.com/mahoroza2015/ 
※営業時間や定休日についての詳細は上記のリンク先にてご確認ください。