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2025.02.15

文化の発信地で、豊かな感性を育む場所を営む

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文化の発信地で、豊かな感性を育む場所を営む

岡崎市は、愛知県中部に位置する中枢中核都市の一つであり、名古屋駅からは名鉄特急で約30分、車でも約30分と好アクセスで、観光や生活拠点としても最適な都市です。徳川家康の生誕地として知られ、歴史と文化が息づく町として知られています。中でも、「Masayoshi Suzuki Gallery」がある康生(こうせい)エリアは、「家康公が生まれた地」という意味の「康生」という地名で親しまれています。岡崎城を中心とした城下町にある「Masayoshi Suzuki Gallery」のオーナー鈴木正義(すずき・まさよし)さんは、そんな康生エリアで脈々と続く文化を後世に繋いでいく役割を担っています。

ギャラリーを始めた経緯

作品とともに関連書籍も展示される

作品とともに関連書籍も展示される

もともとデザインの仕事に従事していた鈴木さん。30代のころ、康生に住む一つ上の世代の人たちと過ごす時間が多くなり、そこで、音楽や美術を含めさまざまなカルチャーを体感しました。「コーヒー豆を自ら焙煎するということが珍しかった時代に、仲間が焙煎したコーヒーを嗜みながら、音楽やアートの話をしている人たちがいて、全てが新しくて楽しかった。」
様々なカルチャーに感銘を受ける中で、最も衝撃を受けたのが現代美術です。当時、岡崎市では現代美術の認知度が高くない中で、その文化を広めようと努力していた現代美術のギャラリーがありました。尊敬する現代美術ギャラリーのオーナーの死をきっかけに、鈴木さんは彼の志を引き継ぎ、オーナーが最後に拠点とした康生の地で、新たにギャラリーを始めることを志ます。

現代アートと町おこし

その時その時の心情によって好きな作品も移りゆくと語る鈴木さん

その時その時の心情によって好きな作品も移りゆくと語る鈴木さん

鈴木さんは、2006年に当時の愛知県知事が「あいちトリエンナーレ」の開催を発表したことを契機に、「これは、岡崎で現代美術を広めるとても良い機会になる」と確信し、活動を本格化させます。町内の会議などで現代美術の説明を行うなど、町おこしとしての現代美術の可能性を伝えてきました。そして、2013年に岡崎市初となるあいちトリエンナーレが開催されます。東岡崎駅の「岡ビル」、バブル期の商業ビル「CIBICO」、江戸時代からの趣が残る「松本町」といった古くから残っている3つのエリアを舞台に、現代アートの展示が実施されました。このような取り組みは、多くの来訪者を岡崎に惹きつけるだけでなく、地元住民が自らの町の魅力を再発見し、誇りを取り戻すきっかけにもなったといいます。

鈴木さんは、現代アートが持つ価値について、「古い場所」に「新しい価値観や視点」を融合することで、新たな魅力を創造する機会になると考えています。新しい文化を創造するための文化的意識は、鈴木さん自身が若い頃一つ上の世代から受け継いできたように、現代にも脈々と息づいています。

文化的意識を育てることの重要性

2 0 2 4 年11 月16日( 土) - 12 月8 日( 日)「SELECTION」展示風景

2 0 2 4 年11 月16日( 土) - 12 月8 日( 日)「SELECTION」展示風景

鈴木さんが目指すのは、心を豊かにするための場を提供することです。「好きな服を着る、絵を描く、音楽を楽しむ、親しい人と食事をする」そういった日常の中にある喜びを感じるためには、感性が豊かであることが欠かせません。

2 0 2 4 年11 月16日( 土) - 12 月8 日( 日)「SELECTION」展示風景

2 0 2 4 年11 月16日( 土) - 12 月8 日( 日)「SELECTION」展示風景

鈴木さんは、「心を豊かにするために必要なもの」を提供することが活動の根底にあると語ります。若い世代の人と話す時間は惜しまないと語る鈴木さんは、訪れる人に対して情熱的に様々な視点から作品ストーリーを共有してくれます。また、鈴木さん自身はデザイナーとして時代や流行に敏感である一方で、「時代や流行に左右されず、それぞれが大切にしたい自分オリジナルの価値観、核となる価値観を育てることが大切」と強調しています。ギャラリーを通じて、地域の人々や訪れる人々と語らうことで、文化的な意識が波紋を広げ、人の営みに欠かせない創造性を未来に繋いでいきます。このギャラリーは、訪れる人々の感性を耕す場として、今日も静かにその役割を果たしています。

「Masayoshi Suzuki Gallery」

「Masayoshi Suzuki Gallery」


Masayoshi Suzuki Gallery 

住所:愛知県岡崎市康生通南3-20 STAGE BLD 2 1F 

アクセス:名鉄名古屋本線「東岡崎駅」北口より徒歩10分 

HP:http://www.masayoshisuzukigallery.com/index.html 

*営業時間や定休日についての詳細は、上記のリンク先にてご確認ください。