「SOCIAL TOWER MARKET」は、名古屋の街に新しい社交場を創出することを目的に2012年に始まりました。東海エリアを中心に、アクセサリーや古着、食器、グルメなど多彩な店舗が集結。名古屋市内だけでなく、普段はなかなか足を運べないお店やイベント限定のお店も参加し、訪れる人々に個性的な商品や体験を提供しています。

名古屋のランドマークであるテレビ塔（現 中部電力MIRAI TOWER）が位置する久屋大通公園（現 Hisaya-Odori Park）で初めて開催され、その後、名古屋城やオアシス21などの名所でも展開されています。名古屋駅からは電車やバスで数分のところにあり、レンタルサイクルなどでもアクセスが可能な場所です。特にHisaya-Odori Parkは、都会の中心にありながら自然と都市文化が融合した場所として、多くの人々に親しまれています。

THE SOCIALの代表取締役である青木奈美（あおき・なみ）さんは、「名古屋の街に新しい形の社交の場を作ること」を目指して、本イベント「 SOCIAL TOWER MARKET」を運営、個性的な出店者と、職業や年齢もさまざまなバックグラウンドを持つボランティアが一堂に会し、訪れる人々が自由に交流できる空間を提供しています。

「SOCIAL TOWER MARKET」の始まり

1954年、日本初の集約電波塔として建てられたテレビ塔は、名古屋の街のランドマークとして親しまれてきましたが、長い年月を経て、2011年のアナログ放送終了を契機に、存続の是非が問われます。当時「街がまるごとキャンパス」＆「誰でも先生、誰でも学生」をコンセプトに活動する「NPO法人 大ナゴヤ大学」の立ち上げメンバーだった青木さんは、本当に解体してしまってもいいのかしっかりと考える必要があるとして、市民の声を集めるための授業を新しく企画します。「みんなで話し合い、考える場を作ることで、新しい価値が見つかるのではないか」青木さんは当時を振り返ります。

アンケートの結果は「存続希望」が多数。ランドマークとしてのテレビ塔を存続させ、夜は暗く怖いとされた公園を明るく楽しい場所、交流の場として生まれ変わらせる取り組みとして「SOCAL TOWER MARKET」が誕生しました。2012年、第一回目が開催されると、次々と人の輪が広がり、名古屋独自の「新しい社交場」が形作られていきました。

新しいかたちの社交場を

「SOCAL TOWER MARKET」は、名古屋の街に新しいかたちの“つながりの場”を作り出す場所。ここで生まれる人と人との交流が、新しいアイデアや価値を生み出し、それが少しずつ街を魅力的な場所へと発展させていっています。

ここでは出店者とお客さん、出店者同士、さらにはお客さん同士が自然とつながる仕組みが生まれています。「特に印象的なのは、ボランティアに参加してくれる人たちの多様性です。学生だけでなく、幅広い世代の人々が垣根を越えて集まってくれます。最近では台湾からもボランティアに来てくれる方がいて、本当にうれしいですね。」と、青木さんは語ってくれました。

「このプロジェクトの進化を支えているのは、地域の『ゆるやかなつながり』です。」と、青木さんは語ります。「名古屋というエリアは、大きすぎず小さすぎず、規模感や距離感がちょうどいいんです。友達の友達が友達というような繋がりが心地よくて、それが街全体の活気につながっていると思います。お互いがお互いを応援し合う文化が名古屋の街をより魅力的にしていると思います。」

名古屋の街の象徴であるテレビ塔のもとで始まった「SOCIAL TOWER MARKET」。その成功の鍵は、街の特性を生かし、ゆるやかなつながりを楽しむ人々の力にあります。青木さんが描く未来像は、より多くの人が自由に集まり、自分たちの街を自分たちで楽しくしていく姿です。

「小さな場所でも気軽にイベントが生まれ、住んでいる場所が楽しくなったらいいなと思います。」

青木さんの言葉が示すように、「SOCIAL TOWER MARKET」は、名古屋の未来を明るく照らす新しい社交場として、これからも進化を続けていくでしょう。

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SOCAL TOWER MARKET 

主なイベント開催場所：オアシス21（〒461-0005 愛知県名古屋市東区東桜１丁目１１−１） 

アクセス：◎地下鉄名城線・桜通線「栄」駅東改札口出てすぐ(直結) 

　　　　　◎名鉄瀬戸線「栄町」駅改札口出てすぐ(直結) 

HP：https://socialtower.jp 

＊イベント開催場所や日程は、上記のリンク先にてご確認ください。