2024.06.30
名古屋市の中心部から少し東に位置する東別院は、歴史と現代が交錯する魅力的な地域です。この地域の中心にある東別院は、正式には「真宗大谷派名古屋別院」といい、浄土真宗大谷派の寺院として多くの参拝者に親しまれています。
東別院から少し足を伸ばせば、名古屋の中心地である栄や大須もすぐ近く。賑やかなショッピングエリアや歴史的な観光スポットへのアクセスも良好で、東別院の静謐な雰囲気と都会の活気を同時に楽しむことができます。
東別院の地域では、8のつく日に「東別院暮らしの朝市」が開かれています。この朝市は、手作りであることを大切に、暮らしに寄り添う品揃えになるよう、主催の飯尾さん自らが厳選した地元の農産物や工芸品、ハンドメイド雑貨、オーガニック食品が並び、多くの人々で賑わいます。地域の温かさを感じられるこの場は、地元の人々だけでなく観光客にも人気のイベントです。
「東別院暮らしの朝市」の始まりは、東別院から丁度お隣に位置するあま市にある歴史ある寺院、甚目寺観音での朝市にさかのぼります。農業をこよなく愛する夫と二人で始めた畑の野菜の販売を含め、最初はわずか3店舗から始まったと語る主催の飯尾うららさん。回数を重ねるごとに賑わいをみせ、その賑わいに魅了された東別院の職員が、ぜひ東別院でも同様のイベントを開催してほしいと声をかけたのがきっかけでした。
東別院での朝市は瞬く間に人気となり、一時期は200店舗以上が軒を連ねる一大イベントとなり、SNSや口コミを通じて出店希望者が増えていきました。その結果、多くの人に注目される朝市へと成長し、多くのお客さんが訪れる朝市へと成長していきました。
かつて月に1回、200店舗以上が集まる一大イベントだった「東別院暮らしの朝市」は、コロナを契機に現在は月に3回開催するスタイルへと変わりました。「規模を縮小したことで、訪れる人々がゆったりと買い物や会話を楽しめるようになった。」と飯尾さんは語ってくれました。以前より出店者とお客さんのコミュニケーションが増え、朝市がより心地よい場所に進化したと微笑みます。こうして、暮らしの一部となった朝市は、今も続いています。
現在、東別院暮らしの朝市に加えて、他の2つのエリアでも朝市を運営しているため、忙しいように感じられるかもしれません。しかし、無理のない仕組みで行っているからこそ、日常の一部として長く続けられるのだと語ってくれました。東別院暮らしの朝市では、主催者も出店者もこの場を共に作り上げる一員であり、自分たちのできることを責任を持って無理なく行う文化が根付いています。
会場内にはリサイクル紙袋ステーションが設置されており、お客さんも含めて、誰もができる範囲で協力し合う文化が根付いていることが感じられます。これが当たり前の風景として広がり、温かな雰囲気を醸し出しています。
8日は、オーガニック系の店、ナチュラル系な雑貨が多い日。18日は、若手や個性派の出店者が多い日。28日は、朝市が始まった当初から出店している馴染みの店が多い日と、それぞれの日程で特徴があり、何度でも訪れたくなる朝市です。
見た目にも美しい温かみのある手作り料理は、日常の疲れを癒してくれます。木陰のベンチに腰を下ろし、気になるお店のお弁当やスープを楽しむランチタイムは、何とも贅沢なひとときです。
東別院暮らしの朝市は、地元の農産物や工芸品、ハンドメイド雑貨、オーガニック食品が並ぶだけでなく、人々の交流が生まれる場所になっています。地域の住民だけではなく、訪問者も一緒になって楽しみ、活気があふれるこの朝市は、東別院の地域コミュニティの象徴とも言えます。
東別院のエリアでは、朝市での出店をきっかけに、新しいお店がオープンするなど、地域の新しい文化の発展にも大きく貢献しています。
東別院は、名古屋の歴史と現代の魅力が交錯する特別な場所です。東海エリアで人気を誇る魅力的なお店が朝市に集まることで、日常の風景が常に新しく更新されていきます。訪れるたびに新しい発見と出会いがあり、その奥深さに心を惹かれることでしょう。
イベント名:東別院暮らしの朝市
住所: 〒460-0016 名古屋市中区橘2-8-55真宗大谷派名古屋別院(東別院)境内
アクセス:地下鉄名城線「東別院駅」4番出口より西へ徒歩3分
instagram :https://www.instagram.com/higashibetsuin_asaichi/
HP:https://higashi-asaichi.jp/higashi/
*営業時間や定休日についての詳細は、上記のリンク先にてご確認ください。