2024.02.26
秋葉原はアニメの聖地として多くの人が訪れる人気観光スポットです。しかし、秋葉原駅から神田川をわたると、昔ながらの喫茶店が軒を連ねるなど、東京の歴史を感じられるエリアでもあります。
ホテルリソルステイ秋葉原から徒歩9分ほどのところにある「近江屋洋菓子店」は、創業から100年以上続いている老舗洋菓子店です。お店では「リーズナブルだけど、チープではないものを」をポリシーに、多くの人に身近ながら質の高い洋菓子を届けてきました。長い年月の中でも変わらず大切にしてきたことは何か?代表の吉田由史明さんに洋菓子へのこだわりや、お客様への想いを伺いました。
誰のどんな時にでも寄り添える「普通」の洋菓子を目指して
お写真提供:近江屋洋菓子店公式Instagramより
近江屋洋菓子店は明治17年に創業しました。創業当時はパンの販売から始まりましたが、日本でケーキが嗜好品として普及すると、ケーキを中心とした洋菓子店へと変化していきました。
100年以上の歴史を持つ近江屋洋菓子店が一貫して変わらないことは「生活に寄り添い、お客様が求めているものを提供し続ける姿勢」です。
吉田さんは「誕生日ケーキのような特別な日に食べてもらうことも、もちろん嬉しいです。でも日常に溶け込みたいという想いがあるので、日常を少し豊かにするものとして洋菓子を食べて欲しい」と話します。
特別な存在ではなく、日常で食べてもらえる「普通」の洋菓子。そんな存在であるために、近江屋洋菓子店ではケーキやパン、焼き菓子にアイスクリームまで、老若男女問わず楽しめる洋菓子が並びます。お店には小さなお子様からお年を召した方まで、幅広い年代の方がお店を訪れ、洋菓子を楽しそうに選んでいました。
いろんな人のあらゆる場面に溶け込めるお菓子。その姿を探求し続けることが、100年以上お店が続く秘訣なのかもしれません。
質の高い材料と新鮮なフルーツで、「リーズナブルだけどチープではないもの」を届ける。
近江屋洋菓子店を代表するショートケーキ。テイクアウトしてお家でいただきました。
近江屋洋菓子店では「リーズナブルだけどチープではないもの」をポリシーに掲げています。「近江屋に来るお客様は『安いけど質の悪い洋菓子』ではなく、『求めやすくて質の高い洋菓子』を求めているので、その想いに応えられるようお届けしています。」と吉田さんは言います。
だから、お手頃なケーキでも材料にはとてもこだわっているそう。特にフルーツはこだわっており、吉田さんが毎日市場に通い、フルーツの一番美味しいタイミングを見定め、洋菓子に使用しています。
近江屋洋菓子店を初めて訪れたら、一番に食べてみて欲しいのが「ショートケーキ」です。卵、砂糖、小麦粉というシンプルな材料で作られたスポンジケーキに、甘すぎない生クリームが合わさり、素朴ながらどこか懐かしい味わいが楽しめる一品です。
また、お店ではパンも販売しています。あんから練り上げた上品な甘さのあんぱんや、ふっくら柔らかいパン生地に、ずっしりと豚のミンチが入ったピロシキは食べ応え十分。朝食としてもおすすめです。
洋菓子を通して笑顔になれる瞬間をつくる
お写真提供:近江屋洋菓子店公式Instagramより
特別な日のデザートではなく、毎日のちょっとしたご褒美の洋菓子。そのスタンスを続けてきた近江屋洋菓子店には、今でも多くの常連さんが訪れます。お客様のなかには、子供の頃から両親に連れられ、近江屋洋菓子店のケーキを食べていた人が、今は母親になり、娘さんを連れてお店を訪れる方もいるそうです。
吉田さんは「洋菓子店は一番お客様の笑顔に近い仕事だと思います。」と言います。目の前のお客様が何を求めているのかを常に考え、お客様が笑顔になるために最大限のことをする。近江屋洋菓子店はそのシンプルな姿勢で、日常のなかでお客様が笑顔になれる瞬間を真摯に届けています。
近江屋洋菓子店
住所:東京都千代田区神田淡路町2-4
アクセス:秋葉原駅から徒歩9分
HP:https://www.ohmiyayougashiten.co.jp/
SNS:https://www.instagram.com/omiyayougashiten/
※営業時間や定休日についての詳細は上記のリンク先にてご確認ください。