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2024.08.01

福岡中洲の遊覧船が誘う非日常の旅

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福岡中洲の遊覧船が誘う非日常の旅

福岡の中洲には那珂川(なかがわ)と博多川に挟まれた場所に風情あふれる街並みが広がります。ここでは古き良き文化と現代の賑わいが織り合い、多くの人々を魅了しています。そんな中洲の魅力を那珂川の水上から楽しむ特別な体験を提供しているのが遊覧船の「リバークルーズ」です。

2つの川と中洲の誕生

那珂川の本流は福岡県と佐賀県の県境に位置する背振山(せふりさん)を源としており、那珂川市(なかがわし)を含む福岡県内を巡った後に二手に分かれて中洲を形成しています。この西側の分流がそのまま那珂川として続いており、最後は博多湾にたどり着きます。

一方、中洲を挟んで反対側に位置する東の分流が博多川と名付けられ、博多川は下流の須崎橋(すさきばし)付近で再び那珂川と合流します。

そもそも中洲誕生の歴史は、西暦1600年まで遡ります。黒田長政(くろだ ながまさ)が福岡城築城のために福岡の町づくりを行った際、「福岡」と「博多」を繋ぐために中洲が誕生しました。那珂川に土砂を積み、橋を架けることで現在の地形や水路ができあがったのです。

那珂川と博多川に囲まれた中洲は福岡と博多を繋ぐ重要な商業拠点として発展し、様々な時代の変遷の中で西日本随一の歓楽街に成長を遂げます。多くの飲食店や娯楽施設が立ち並び、地元の人々や観光客に愛される場所となったのです​。

那珂川遊覧の魅力

「リバークルーズは、福岡の歴史と文化を織り交ぜながら、お客様に特別な時間を提供しています」そう語るのはリバークルーズ広報の久保田さん。「那珂川や博多湾を遊覧することで、福岡中洲の風情や活気あふれる街並みをいつもとは違う視点から楽しむことができます」観光案内に加えてアーティストのライブや楽器の演奏など、日替わりで実施されるおもてなしも乗船者の楽しみの一つです。

那珂川を遊覧するコースでは、穏やかな川の流れに沿って進みながら、オープンデッキで日の光が反射する水面や爽やかな風を感じることができます。また、博多湾をクルーズするコースでは、日本海に開いた美しいサンセットや福岡の夜景を楽しみながら周遊することができます。「特にナイトクルーズは外国の方にも大人気で、すぐに予約が埋まってしまいます。夏には夜景観賞に最高な19時の回には毎日行列ができるほどです」と久保田さん。

街と人をつなぐ遊覧船への想い

「福岡を訪れる人に、水辺に近い街である中洲の魅力や、他ではできない非日常な体験を届けたい」
高校時代からリバークルーズを手伝っていた久保田さんは、船舶免許を持ち遊覧船の操縦もお手のもの。卒業後は東京でアパレル企業を経営し服飾アーティストとして活躍していましたが、現会長からお声がかかり2023年に再び中洲へと舞い戻りました。「今後はより中洲の川沿いが盛り上がり、より魅力溢れる街になってほしいですね」と久保田さんは笑顔で語ってくれました。

博多川での新たな文化体験

久保田さんはNPO法人「博多那珂川水上まちづくり会」の一員として、博多川の活性化にも携わっています。2024年8月1日からは博多川で川下りの事業が開始され、その船や船乗りの技術は水郷として名高い柳川から習ってきた本格仕様。

今後は博多川の水上から、賑わう街中を見渡しながら伝統的な川渡しを体験することができるように。博多川沿いの店舗では浴衣を借用できるため、浴衣に身を包み、中洲の水上交通の名残と風情ある船上からの眺めを味わうのも旅の醍醐味です。

中洲の遊覧船で那珂川や博多川の流れに身を任せて旅をすると、単なる観光に終わらない歴史と人々の思いが交錯する特別な時間をすごすことができます。川面に映る福岡の夜景や心温まるおもてなしに包まれながら船に揺られるひとときは、私たちを“非日常”の旅にいざなってくれるでしょう。


River CRUISE(リバークルーズ) 

電話番号:080-5215-6555

住所:福岡県福岡市中央区西中洲6-6

アクセス:ホテルリソルトリニティ博多より徒歩3分

HP:https://river-cruise.jp/

*営業時間や定休日についての詳細は、上記のリンク先にてご確認ください。