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リビングロビー内にある「Resol Gallery Ueno」では、新進気鋭のアーティストたちが、その想いや技術を具現化したアートの数々を展示。
アカデミズムの街上野ならではの芸術体験は、単なるホテルステイとはひと味違ったスパイスを、旅人たちに提供してくれるでしょう。
ギャラリーでは常設展示に加え、隔月で開催される特別展示のコーナーもあり、訪れるたびに新たな発見と成長の機会を与えてくれます。
常設で展示しているアートをご紹介します。
上野駅前の大きな歩道橋の上に、太陽と月をテーマにした2つの大きなオブジェがあります。それぞれ、歩道橋上の違う場所に設置されていて、特に「月」のオブジェはあまり知られていませんが、ともに、環境デザイナーで小生の大学時代の恩師の一人でもある故・横川昇二さんの作品です。 抽象的な形の中に陰と陽の違いが表現されている彫刻作品の面影を通し、上野界隈に足を運ぶ旅人たちへ小さな発見を促します。横川先生への敬意を込めつつ....。
パンダ(2020 石川マサル・清水慶太 樹脂製フィギュアにアクリル絵の具)
日本生まれのブロックタイプフィギュアBE@BRICKをベースに、上野の象徴「パンダ」を桜色に染めました。
母パンダに毛をなめられた子パンダは、ピンク色になるそうで、桜色のパンダは、愛情の証。時間と愛情たっぷりに何度も塗り重ねられたオブジェは、多くのお客様に愛されながら、リソル上野とともに育ちます。
EDO, rotated 90°(2020 清水慶太 キャンバスにプリント)
江戸末期の古地図の色を反転させ、全体を90度回転させたら、東京の夜景をとらえた衛星写真のようになりました。リソル上野はどこかな?
うえの(2020 清水慶太 木製パネルにアクリル絵の具)
とある異国の地に、たくさんの建物がひしめく歴史的な町を素朴な黒い線で描いた絵がありました。上野にも個性的な建築物が多く建ち並んでいますが、それらが共存している様子を、説明的にではなく少年のような気持ちでシンプルに描いたらどうなるか。あえてあまり深く考えないように、とても単純な思いで筆を取りました。
Profile
清水 慶太(しみず けいた)
デザイナー、デザインコンサルタント
1974年、東京都生まれ。
東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了後、ミラノを拠点にデザイナーとして活動を開始。
アメリカで過ごした幼少期、およびイタリアでのデザイナー生活によって培われたグローバルな価値観から作られる包含性のあるデザインは、国内外で高い評価をうける。昨今は、プロダクトのデザインのみでなく、ホテルのコンセプト開発や企業のコーポレートデザインも手掛けている。
今月の特別展示作品をご紹介します。
展示期間:2025年12月1日~12月31日
右側の「腸内のビフィズス菌たち」みたいな作品の前で、じっと動かない青年がいました。
その青年は、左側の「躍動する未知との遭遇型エイリアン」みたいな作品に移動し、ロンドンの衛兵のように、さらに動かなくなりました。
彼のような青年が、岡本太郎さんの作品を鑑賞するのに、最もふさわしい人なんだろうなぁ。太郎さんの、湧出するエネルギーよりも、柔らかい痛々しさを感じられそうな人。
まさに、目は口ほどにものを言います、よね。
文京区、後楽園の池を見ていたら、カメに話しかけられました。
僕には、それが誰なのか、すぐにわかりました。
加平インターチェンジから、北に視線を向けました。綾瀬川に沿って、首都高が真っすぐ北に延びています。
何もかもが暖かいオレンジ色に染まっているのに、妙に寒々した風景でした。
ちょっと寂しくなりました。
Profile
石田 晃
1956年、東京生まれ。
上智大学文学部フランス文学科を卒業後、TV-CMをはじめ、広告のクリエイティブ・ディレクターとして活動。
2019年より絵画制作を開始。
〈コメント〉
「アート」という言葉を聞いて、イメージする絵は、どのような絵でしょうか。色遣いがカラフルで装飾的な絵?ヘタウマな感じ?平面的で幾何学っぽい感じ?僕の絵は、「アート」という言葉の、主流のイメージから、とても遠い所、辺境に位置している気がします。だから「アート」じゃぁ、ない。何か考えがあるわけでもなく、なぜかそうなっちゃうんですね。なぜなんでしょう。御憫笑。
■略歴