2024.08.15
京都の夏といえば、鴨川沿いに並ぶ「納涼床(のうりょうゆか)」の風景を思い浮かべる方も多いでしょう。納涼床の時期には、鴨川沿いの老舗料亭やレストランが、夏季限定の屋外テラス席でお客様をもてなします。毎年5月から9月末まで行われるこのイベントは、約400年もの長い歴史を持っています。
納涼床の起源は江戸時代初期。当時、鴨川の水辺で涼を取る人々が増え、川沿いの茶屋が簡易的な座敷を設けたのが始まりとされています。その後、時代とともに発展し、現在のかたちになりました。
鴨川の四条大橋から五条大橋にかけての約1.8キロメートルの区間に、約90軒もの納涼床が並びます。川面からわずか数十センチの高さに位置する川床からは、鴨川の流れと対岸の東山の緑を一望することができます。
納涼床の魅力は、涼やかな空間で楽しむ京料理。夏の暑さを忘れさせる季節の懐石料理や、川魚を使った料理、冷たい麺類など京都ならではの味を堪能できます。川のせせらぎと涼やかな風を感じながら味わう夏の味覚は格別です。
開催期間:2024年5月1日(水)~9月30日(月)
公式HP:https://www.kyoto-yuka.com/
*参加店舗等の詳細は、公式サイトにてご確認ください。