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2024.03.05

利他の心を大切に。“おもてなし”にあふれた空間で、自家焙煎コーヒーを味わう

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利他の心を大切に。“おもてなし”にあふれた空間で、自家焙煎コーヒーを味わう

札幌市は、1970年代頃から喫茶店でコーヒーを飲むというスタイルが盛り上がりをみせ、「喫茶店」や「自家焙煎」の文化が根付いてきたまちです。コーヒーづくりに適した風土として、1年を通して冷涼な気候や低湿度であることも文化を定着させる後押しとなりました。

「純喫茶」「スペシャルティコーヒー」「深煎り」。創業当時と変わらない姿勢を貫く老舗から新しい店舗まで、さまざまなタイプのお店により、札幌のコーヒー文化は支えられています。

そんな個性をもつ数々の店舗の中で、”おもてなしの心”で空間づくりを大切にするお店があります。それが、円山公園駅から徒歩数分の住宅街に佇む「RITARU COFFEE(リタルコーヒー)」です。2010(平成22)年3月1日に「りたる珈琲」として開業した同店は、数年後に現在の店名へと名を変え、わざわざ足を運ぶ方々に愛されるお店となりました。

「喫茶店」で味わった居心地のよさが原点

お話を聞いたのは「RITARU COFFEE」を運営する、株式会社RITARU代表の三上 悦史(みかみ・えつし)さんです。三上さんは十代の頃、地下鉄の駅構内にあった喫茶店との出会いを機に、空間がもたらす居心地のよさにすっかり魅了されたのだそう。

「当時通ったのは、昔ながらのイスやテーブルに、しっかりとした苦みのある深煎りコーヒーが特徴の『ザ・喫茶店』でした。落ち着きがあり、自分だけの時間に没頭できる、ほどよい狭さのある空間がとても心地よかったんです。」と、思い出を振り返ります。

その出会いから、”コーヒーを含めた喫茶店の空間”に愛着をもちつづけていた三上さん。いつしか芽生えた”自分で空間を創りたい”という想いを胸に、約10年にわたる珈琲専門店での焙煎・店舗運営などの業務を経験したのち、縁のあった円山エリアにて独立を果たしました。

「おいしい」の先にある「うれしい」を届ける

三上さんが店舗運営で最も大切にしているのは”おもてなし”の心。それは、店名の「RITARU」の由来とも深く結びついています。自分のことだけではなく、他者の幸せをも願う”利他(りた)”。そして、不足していることに囚われすぎず、現状に満足し心穏やかであることを意味する”足るを知る”を組み合わせた造語です。はじめは、創業当時の苦労が絶えない中で自身を戒めるために用いた言葉だったのだとか。

「スタッフが少しずつ増える中で、同じベクトルを向いて仕事をすることがより重要になりました。まずは私自身がスタッフに思いやりをもって接すること。それを受け取ったスタッフが今度はお客さまへ、それぞれが考える『利他の心』を実践していきます。その積み重ねの結果が、お客さまにとっての『うれしい』という気持ちや、次の来店へつながると考えています。」と、三上さんは話してくれました。

目指すのは「おかわりしたくなる」一杯

”居心地のよい空間づくり”にこだわりをもつ「RITARU COFFEE」ですが、自家焙煎のコーヒーを提供するお店として、味わいの追求にも妥協はありません。焙煎方法には、直火式と熱風式のよさを兼ね備えた「半熱風式」を採用。季節によって変化する室内の気温・湿度にあわせて焙煎温度や時間を見極め、ムラがなくキレのある味わいになるよう心がけています。

もう一つのこだわりは、独自に製作した「アバカ(環境面に配慮された素材)」入りのペーパーフィルターを使用したハンドドリップでの抽出。「アバカ」入りは通常のフィルターに比べて通液性の高さとしなやかな紙質により抽出速度が速く、コーヒーが本来もつ香りや風味、コク、オイル分を引き出すことができます。

この先の未来のために環境に配慮した製品を導入することは、”利他の心”を大切にするお店だからこその取り組み。焙煎や抽出時のこうした工夫が、”もう一杯飲みたくなる”ようなコクがありながらも、雑味が少ないクリアな味わいにつながっているのです。

「RITARU COFFEE」を象徴するメニュー

「お客さまに対して、そして社会に対して何ができるだろう。」という”三方よし”を根底とする「RITARU COFFEE」。そのブランドの象徴ともいえるメニューが、コーポレートアイデンティティの年輪をイメージした「RITARU ROLL(リタルロール)」です。

一杯のコーヒーを淹れるまでに多くの人の手が加わっていることを表したスイーツは、ココア風味のクレープ生地とさっぱりとした生クリームのハーモニーを楽しむことができます。そこに、深煎りならではの苦みとコクが感じられる看板コーヒー「RITARU BLEND」 をあわせることで、“RITARUならでは”を存分に味わうことができます。

「人が生きる」コーヒーを出発点に、できることを

「コーヒーは、正直飲まなくても命に関わるものではないですよね。だけど、居心地のよい空間の中にあるその一杯が、私たちを豊かにしてくれる。それが、私たちが目指す“人が生きる”コーヒーです。この先も味わう人にとってそっと寄り添うような存在になれたら嬉しいですね。」と、最後に語ってくれた三上さん。

「RITARU COFFEE」では”北海道らしいものを届けたい”との想いから、間伐(森林の成長に応じて樹木を間引くこと)された木材を活用して「燻製珈琲」を開発するなど、新しい取り組みを行っています。

一年ずつゆっくり、それでいて確かな証が刻まれていく年輪のように。“人が生きる”コーヒーからできることをコツコツと。「RITARU COFFEE」が紡ぐ物語は、この先もつづいていきます。


RITARU COFFEE(リタルコーヒー)
電話番号:011-676-8190
住所:北海道札幌市中央区北3条西26丁目3−8 N2ビル 1F
アクセス:地下鉄東西線「円山公園駅」より徒歩4分程度
HP:https://ritaru.com
SNS:https://www.instagram.com/ritarucoffee/
*営業時間や定休日についての詳細は、上記のリンク先にてご確認ください。