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2024.05.15

新しい本との偶然の出会い

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新しい本との偶然の出会い

金山総合駅から徒歩約10分、大通りから右に一本道を入ると落ち着いた住宅街のような、かつて商店街だった場所があります。金山の都会とは少し雰囲気が異なり、穏やかで落ち着いた雰囲気が漂っています。よく見ると沢上商店街という商店街の入口を示す看板があり、小さなお店がちらほらと立ち並んでいます。この商店街は、かつて「名古屋一狭い商店街」と言われ、たくさんの店舗がひしめき合っていた活気ある商店街でした。そんな沢上商店街に「本」「コーヒー」「ビール」とデザインされたガラス窓の映える書店「TOUTEN BOOKSTORE」が、本との偶然の出会いの場所を提供しています。

 

本屋を始めた経緯

「本は自分の興味の枠の外に連れて行ってくれる」と、本の魅力を語る古賀詩穂子さん。店主の古賀さんは、元々本が大好きで、会社員時代は出版取次業界で働いていました。仕事で疲れた時も、本屋ははっと立ち止まったり、視野を広げたり、深呼吸できる場所だったと、語る古賀さん。そんな大切な場所である本屋がどんどんと減っていく現状を目の当たりにし、持続可能な本屋の形を模索したいと始めたのがこの「TOUTEN BOOKSTORE」です。

起業となると不安がつきものですが、お店を始めた時には大きな決断というものは特になく、転職する気持ちと変わりなかったと、淡々と教えてくれました。「続けることは難しいかもしれないけれど、店を開くことは誰にでもできる。仮に上手くいかなくても就職したりやり直しはきくから、やりたい人はどんどん挑戦したらいいと思う」と、若い世代の挑戦に、背中を押してくれる古賀さん。店主の存在自体が、ここで出会う本と同じように、前向きな気づきをもたらしてくれます。

 

偶然の出会いを生む本と人との出会い

書籍のラインナップは幅広く、バランスを大切にしています。そんな中でも「社会のことを見つめられる」「気づきがある」「分かり合えない気持ちに寄り添う」「じっくり向き合える本」など、古賀さんが大切にしたいことが本を通じて感じられます。個人の出版物も増えている中で、店主自身では追いきれない部分も、お客さんからリクエストや、知り合いからの紹介などで、「TOUTEN BOOKSTORE」ならではの個性的なラインナップが揃っており魅力的です。

本ほど色々な分野と掛け合わせることができるものはないと、古賀さん。例えば、「本×料理」「本×旅」など本を起点とし、様々なテーマで学びを深めることができます。「TOUTEN BOOKSTORE」ではテーマごとに様々なイベントが開催されています。日中の落ち着いた雰囲気から一変し、イベントではたくさんの人が集まり店内は満席になることも。人々が集う場所としての本屋「TOUTEN BOOKSTORE」、この店では本屋としての新しい側面を垣間見ることができます。本自体の可能性は無限だと語り、どう掛け算するかを、店主の古賀さんは日々楽しんでいます。

 

好きと繋がりを味わえる場所

2階展示室では、様々な企画展が行われています。

期間限定の企画展では、詩集『手癖で愛すなよ』刊行記念 犬飼愛生・寺田マユミ二人展が行われており、一角には犬飼愛生さんの執筆スペースが再現されていました。全国からファンの方々も訪れ、多くの人で賑わっていました。

店内で嗜むことができるコーヒーや手作りのお菓子やビールは、全て店主の古賀さんがセレクトしたこだわりのものです。手作りのお菓子は、店主の知人である「焼菓子モモ」さんの米粉のヴィーガンクッキー焼き菓子を。コーヒーは店主の好みである「Q.O.L. COFFEE」を。

クラフトビールは愛知県知多半島の岡田で地元の食材をふんだんに使用したクラフトビールを醸造する「OKD KOMINKA BREWING」を。OKDのクラフトビールは地産地消で色々な食材と掛け合わせている点が魅力、と語る古賀さん。

自分の好きなものと、人との繋がりを大切にする古賀さんの魅力が「TOUTEN BOOKSTORE」には詰まっています。

 

店舗名:TOUTEN BOOKSTORE

住所:〒456-0012 愛知県名古屋市熱田区沢上1-6-9

アクセス:金山総合駅南口または東口より徒歩7~10分

公式HP:https://www.touten-bookstore.net/

*営業時間や定休日についての詳細は、上記のリンク先にてご確認ください。