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2024.05.15

感性に栄養を。「美術館カフェ Café Jilbe」

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感性に栄養を。「美術館カフェ Café Jilbe」

コーヒーは鎖国時代に長崎の出島へ伝来したと云われています。
江戸時代から飲用がはじまり、明治時代に入るとヨーロッパ風の喫茶店が開店。芸術サロンとしての役割を担うお店も次々と増えていきました。
歴史的にも芸術とカフェは深い関わりがあり、近年は美術館に来館する人との架け橋としてカフェスペースを充実させる取り組みも増えてきました。

そこで、芸術とカフェを楽しめる場所を求め、佐世保市の美術館カフェを尋ねます。

 

心が動いたら行動してみる


店内のキッチンの一角でコーヒーを淹れる坂上さん

 

「鑑賞と喫茶は相性がいいと思っています。コーヒーを片手に自由に鑑賞して、お腹が空いただけでなく、感動したり、驚いたり、心が変化出来るお店づくりをしていきたいですね。」

そう話すのは、2023年の秋にオープンした美術館カフェ「Café Jilbe(カフェ・ジルベ)」のオーナー、坂上 次郎 (さかうえ じろう)さん。

忙しい日々を送る中、何もしない時間を作ろうと12年勤めた美容師を退職。同時期にフランスに在住している亡父の友人との出会いがきっかけで30代で単身パリへ渡欧。美容室を経営する日本人に出会い、パリで美容師を再開しました。

「亡くなった父がくれた縁や運命を感じました。自分の人生は自分が思うようにはいかないと気付くようになってきたんです。だったら望まずに、誘われたら挑戦してみようと思っています。」

元々カフェ巡りが趣味で、いつか人が集まる場所を作りたいと考えていた坂上さん。
ある日、美容室に訪れたお客さんがカフェを経営しているとのことで、美容師と並行しながらカフェで基礎を学ぶ日々が始まります。

 

ある日、料理提供を担当することになり、自分が納得できる料理を目指して取り組みました。完成した料理をお客様に提供をすると、料理を見て「何これ!」と口を押さえて驚かれたようです。

「自分が良いと感じたものを相手に喜んでもらえた時、とても嬉しかったです。提供する空間や商品を追求していくことの大切さを学びました。」と当時を振り返りながら話す、坂上さん。

知人を通じて美術館カフェの募集を知り、夢だったカフェ経営に挑戦する日々。今までの出会いや経験だけでなく、訪れる人から学ぶことで価値観の変化があるといいます。

 

素直に心が動く場所を目指して

環境に配慮した取り組みも行っている。使用したコーヒーは染め物や肥料として活用

 

パリの冬は日照時間が少なく、気持ちが落ち込んでしまう人が珍しくないようです。気持ちが落ち込んでいる時は、太陽の光に思いっきり当たることで気持ちをコントロールしていたといいます。

「太陽に当たったら元気になるというのは気持ち的な変化で…信じるものはなんでもいいと思うんです。食材も命と同じなので、生きているものは太陽の効果を受け取っている気がしていて。チーズケーキは晴れてる日に作るようにしています。」

カフェ経営の挑戦の日々の中で、作業的にこなすだけでなく、自分自身がワクワクした気持ちでいることを心がけることで、周りのスタッフやお客様にも伝わるものがあるとのこと。

 

バスクチーズケーキは、なるべく晴れた日に作られている


Café Jilbeがあるのは、市街地の中心にある島瀬美術センターのエントランス。お店の目の前でも、時期ごとに展示や音楽イベントなどが開催されています。

非日常を求めることも旅の楽しみの一つ。心が動くままに時間を過ごしてみると、感性に栄養を与えられるきっかけになるかもしれません。

「日本人は、こうあるべきと思われる方が多く、礼儀正しいんですよね。ここ(エントランス)で音楽イベントがあるときは、椅子や机を自由なところに動かしてもらっていいんです。そこでコーヒーやチーズケーキを楽しんでもらえると、嬉しいです。芸術の価値を高めていきたいですね。」

今日もCafe Jilbeには、心動かす空間を求めて人々が集まります。

 

 

美術館カフェCafé Jilbe

電話:090-4109-4712

住所:佐世保市 島瀬町 6-22(島瀬美術センター1F)

アクセス:MR佐世保中央駅から徒歩5分 / 島瀬町バス停下車より5分

SNS:https://www.instagram.com/natural69_hasami/

*営業時間や定休日についての詳細は、上記のリンク先にてご確認ください。