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2024.04.30

“すすきの”で、受け継がれる心づかいと思い出に残るカクテルを味わって「BAR やまざき」

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“すすきの”で、受け継がれる心づかいと思い出に残るカクテルを味わって「BAR やまざき」

“北の歓楽街”として全国的にその名を知られている、眠らないまち「すすきの」。写真スポットでもおなじみ「ニッカウヰスキー」の大きな看板や、背の高いビルがひしめき合うエリアには、BARやレストラン、居酒屋など、札幌・北海道ならではを楽しむことのできるスポットが所せましとならびます。

そんな連日多くの人でにぎわいをみせる「すすきの」で、バーが好きな方であればおそらく一度は耳にしたことがあるお店「BARやまざき」。

創業60年を超える老舗でありながら、誰もが肩の荷をおろしてゆったりと過ごすことのできる空間は、札幌市民から観光で訪れる方まで、長年多くの方に親しまれています。

 

「やまざき」は、たしかな味とおもてなしで洋酒文化の歴史を今に伝える『東京會舘(かいかん)スタイル』を受け継いだ、山﨑 達郎(やまざき・たつろう)氏によって創業されました。

国内最高齢のバーテンダーとして伝統的なカクテルに通じ、創作カクテルの分野でいくつもの世界的なタイトルを受け、2010年には日本バーテンダー協会・最高賞である「ミスター・バーテンダー」を受賞。業界の発展にも大きく貢献するなど、長く活躍してきた山氏。


そんな同氏のもとでキャリアを積んだ方も多く、現在チーフバーテンダーとしてカウンターに立つ鈴木 明大(すずき・あきひろ)さんも、その一人です。

 

映像に魅せられ踏み込んだ、バーの世界

高校生の頃に、テレビのワンシーンで映ったバーテンダーの姿を偶然目にし「これだ」と直感的に感じたという鈴木さん。バーの世界で仕事をすることは、当時から決めていたといいます。

札幌から離れたまちに暮らしていた鈴木さんは、あこがれる気持ちをたずさえて、山氏が講師を勤めていた専門学校へと進むべく札幌へ。「やまざき」から独立した方のもとでアルバイト経験を積み、実習先として「やまざき」へ入るなどのご縁を重ねた末に、念願叶って就職。以来、20年以上カウンターに立ちつづけています。

 

すべては、お客さまを喜ばせるために

「やまざき」が多くの方から親しまれ、愛される理由。それは、「お客さまに喜んでいただきたい」という純粋な想いから生まれる、おもてなしや心くばりにあります。

「マスターは、手取り足取り教えるようなスタイルではなかったんですね。むしろ、真似されることをあまりよくは思っていませんでした。入店したての頃、学びたくて何度も何度も質問をしたんですが、明確な答えをもらえないことも多くて」と、鈴木さん。

多くを語らず、自らの型を押しつけることもしなかったという山氏でしたが、「お客さまだけには絶対恥をかかせないでくれ。それだけ、注意してください」と、一つだけ注文をしたのだそう。

 

若かりし頃の、山﨑 達郎氏

 

「マスターから学んだことは、“どれだけお客さまのことを思えるか”。気持ちの部分が大きいですね。気分よく過ごしていただくための接し方はスタッフ一人ひとり違いますが、目指すゴールが一緒であればいいと思うんです。アプローチの仕方は“それぞれが考えたものを”というスタイルは、今も変わりませんね」。

バーとしておいしいカクテルを作るのはもちろん、レシピどおりに作ること以上に大事にしていた「お客さまに満足して帰っていただくこと」。山氏がバーテンダーとして長年貫いたその姿勢は、鈴木さんをはじめすべてのスタッフに受け継がれています。

 

やまざきを代表するカクテル「サッポロ」

カクテル「サッポロ」(写真中央)

 

そんな心づかいを大切にする「やまざき」で、不動の人気をほこるカクテルといえば「サッポロ」。1981(昭和56)年に、ジュネーブで開催された国際カクテルコンペティションで特別賞を受賞した、山﨑氏オリジナルのカクテルです。

あんずを使用したリキュール(アマレット)とウォッカをベースにした甘口でコクのある味わいに、ミント風味のチェリーがアクセントを加えています。

昔のカクテルコンペは今ほど自由ではなく、リキュールの指定があったのだとか。そのむずかしい状況の中で受賞したことも相まって、「サッポロ」はお店の代名詞ともいえる存在になりました。

 

気分や好みに合わせた、特別な一杯を

「サッポロ」のほかにも、さまざまなお酒をベースに作られたオリジナルカクテルや、スタンダードカクテル、ノンアルコールカクテルとメニューも豊富。お酒が好きな方も、飲むことができない方も、垣根なく同じ空間で時を過ごすことができます。

「ぜひ、正直な気分や好みを教えてください。“甘いのが好き”、ジンが好きなら“ジンベースでキリッとしたものを”、“さっぱりがいいかな”など、伝えていただけたら、ご要望にお応えする一杯を作ります」と、鈴木さんはバーでの楽しみ方を教えてくれました。

 

いつでもリラックスして過ごせる空間に

「歓楽街すすきのを訪れる多くのお客さまにとって、酔う楽しみも大切な要素だと思います。だからこそ、安全に、リラックスして過ごしていただけるよう、いつも気を配っております。(アルコールを)飲める方も飲まない方でも、酒場でのひとときを楽しんでいただけるよう、つとめております」と、最後まで力づよく語ってくれた鈴木さん。

そんな「やまざき」では、お客さまの好みに合うようにと、時にはオリジナルカクテルの分量をがらりと大胆に変えることもあるのだとか。

すべては“お客さまに喜んでいただくため”。一度決めたものに固執しすぎることなく、しなやかに変化させながら、目の前の人に寄り添いつづける。そうして丁寧に注がれた一杯が、旅の思い出をより特別なものとして彩ってくれるのでしょう。

 

BARやまざき
電話番号:011-221-7363
住所:北海道札幌市中央区南3条西3丁目 克美ビル4階
アクセス:地下鉄「すすきの駅」より徒歩2分程度
HP:http://www.bar-yamazaki.com/
SNS:https://www.instagram.com/baryamazaki.sapporo/
*営業時間や定休日についての詳細は、上記のリンク先にてご確認ください。