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2024.04.15

古くから浅草の住民に愛される大根がシンボルのお寺「待乳山本龍院」

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古くから浅草の住民に愛される大根がシンボルのお寺「待乳山本龍院」

江戸の風情が残る街・浅草。浅草寺の赤が映える落ち着いた街並みが広がる場所です。浅草はかつて江戸の中心街であったことから、お城の周りを守るために神社仏閣が多く建立された土地でもあります。


浅草から愛される聖天様

そんな浅草を代表するお寺の一つが待乳山本龍院(まつちやまほんりゅういん)です。このお寺には浅草に馴染み深い仏様である聖天様が祀られています。聖天様はどんな願いも叶えてくれる最強の神様として古くから慕われてきました。豊臣秀吉や徳川家康、松下幸之助も熱心に信仰していたと言われているほど。

浅草の住民から愛されてきた待乳山本龍院のシンボルは、なんとも珍しい大根と巾着袋(歓喜団というお団子)。お寺の至る所に大根と巾着袋のイラストや飾りが見られます。

▲お寺には大根が描かれた提灯が。ゆるいタッチが可愛らしい。

大根と巾着がシンボルになっている理由は?

待乳山本龍院執事・深谷さんは日本画を用いながら、待乳山本龍院の歴史について教えてくれました。

「江戸時代に描かれた日本画には大根を持って参拝する町民の様子が描かれているものもあり、昔から大根のお寺として人気を博していたようです。昭和ごろまで聖天町と呼ばれる町があったほど浅草に馴染みのある仏様で、現在も年始に行われる大根まつりには多くの参拝客がお参りに訪れ、浅草に根付くお祭りになっています」

そもそもなぜ大根と巾着がシンボルになったのかが気になるところ。深谷さん曰く、その由来は聖天様の特徴によるものだそう。

「大根と巾着の形をしたお団子は、聖天様の持ち物なんです。大根は辛いので食べると顔をしかめますよね。その表情から大根は人間の怒りを象徴していると言われています。巾着型のお団子は甘い食べ物であることから、人間の甘えや欲望を示していると言われています」

待乳山本龍院では、仏様にお供え用の大根も販売しています。お賽銭と一緒に大根もお供えすることで、自分の怒りや欲望を捨てて願うことができるのです。

▲お供えされた山積みの大根が。前日にお供えされたものはお下がりとして配布しています


本堂は心が洗われる神聖な空間

待乳山本龍院は本堂まで入って、室内でお参りができるお寺。本堂内は煌びやかな装飾、天井には龍と天女の日本画が描かれ、神聖な空気が漂う空間です。仏様に見守られながらお参りすれば、日常の喧騒から離れ、穏やかな時間を過ごすことができます。

「経机も貸し出しており、お経を読んでいる方の姿も見られます。」と深谷さんは嬉しそうに話します。

▲お寺の金龍山にちなんだ龍が描かれた日本画。昭和時代の堅山南風という日本画家によるもの。

 

本堂内には、巾着型のお守りに大根が描かれた大根巾着守りや出世観音守り、ご朱印帳をはじめとした商品も並んでいます。江戸時代の浅草と待乳山本龍院の様子が描かれた浮世絵をまとめた画集や、経本、数珠、御朱印も受けることができます。 

▲待乳山本龍院を象徴するモチーフを生かした大根が描かれた巾着型のお守りも。

待乳山本龍院は、江戸時代から愛された景勝地の一つ。数多くの日本画に描かれた場所であり、あの葛飾北斎が終焉の地に選んだ場所とも言われています。

現在は静かに流れる隅田川と青空にそびえ立つスカイツリーを眺めることができ、変わらぬ江戸の風情と現代の技術を感じられる浅草らしい景色が楽しめます。




浅草に愛される聖天様を象徴する大根を味わう

待乳山本龍院で大根をお供えした後は、大根を料理を楽しめるお店へ。待乳山本龍院から徒歩1分の『ごはん×カフェ madei』では、大根づくしの縁結び定食をいただくことができます。メイン料理は魚と大根の炊き合わせ。味噌汁やサラダに大根が入っており、大根をたっぷりと味わうことができる定食です。

江戸時代から浅草の住民に愛されてきた待乳山本龍院。大根をお供えし、ゆっくりとお参りして穏やかな時間を過ごせる場所です。お参りのあとは大根料理を食べ、身も心も清めることで清々しい気持ちに包まれる1日を過ごせるでしょう。

待乳山本龍院
電話番号:03-3874-2030
住所:東京都台東区浅草7-4-1
アクセス:東京メトロ銀座線浅草駅から徒歩11分
HP:http://www.matsuchiyama.jp/
※営業時間や定休日についての詳細は上記のリンク先にてご確認ください。