2024.03.31
NEIGHBORS
コンセプトは、「記憶をつなぐカフェ」
「"記憶をつなぐカフェ″というコンセプトを大切にするため、カフェスタッフは研修の時に快哉湯の歴史やカフェの歴史を学びます。いつまで銭湯だったのか、なぜカフェになったのかなど、お客様に聞かれることが多くあるんです。」と、マネージャーの多田さん。
このカフェが快哉湯の記憶を引き継ぐために大切なことを教えてくれました。
快哉湯が銭湯だったときの様子や当時の人々の暮らしを感じてもらうこと、そして新しい快哉湯のストーリーを紡いでいくこと。
このコンセプトを守るためにカフェスタッフは、ドリンクやフードを提供するだけではなく、快哉湯の歴史やレボン快哉湯が出来た経緯などをお客さんに語り継ぐ、「語り部」のような役割を担っているといいます。
「現在、このお店にいらっしゃるお客様は、他の方から話を聞いてきてくださった方や珍しさから入ってきてくれる方など、きっかけは様々です。」
スタッフから話を聞いたお客さんが、別の人に話をする。
今度は、その人がカフェを訪れて新たに思い出を作っていく。
「記憶をつなぐカフェ」は、そんな記憶のバトンタッチの舞台として、役割を果たしていきます。
この場所が繋ぐ、新たな輪
「このカフェは、中に展示スペースがあったり、スペースを借りてイベントを開催することができるなど、地域に開かれた場所でもあります。」と、多田さん。
<奥にある展示スペース。お客さんの提案で地図がはられています。>
活弁のイベントやギャラリーでのカバンの展示などのイベントをきっかけにカフェに訪れる人たちも多くいらっしゃいます。
この場所があることで、今まで繋がることの無かった人の輪が繋がっていきます。
受け継いだのは、言葉だけではない
<廃業したカフェから受け継いだ焙煎機>
思いや記憶をつなぐのは言葉だけではなく、銭湯の時代からある番台や、レトロなタイル、席を隔てる鏡張りの壁、廃業した喫茶店から受け継いだ焙煎機・・・
永い日々の中で場所やモノに宿った記憶も、しっかりと次につながっていきます。
なつかしさは、魅力になる。
大切な記憶が繋がる空間で過ごす時間が心を穏やかにしてくれる。
台東区入谷の街角には、そんな場所がありました。
レボン快哉湯
電話番号: 03-5808-9044
住所:東京都台東区下谷2-17-11
アクセス:日比谷線入谷駅から徒歩2分
SNS:https://www.instagram.com/rebon_kaisaiyu/
*営業時間や定休日についての詳細は、上記のリンク先にてご確認ください。