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2024.04.09

後輩たちの学園生活を、ぬくもりとおいしさで46年間支え続ける店主の愛情 〜セントポールの隣り 後編〜

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後輩たちの学園生活を、ぬくもりとおいしさで46年間支え続ける店主の愛情 〜セントポールの隣り 後編〜

池袋・立教大学のすぐ隣で、46年の歴史を紡ぎ続けるレストラン「セントポールの隣り」。創業者・店主ともに立教大学の卒業生であり、立教生はもちろん、近隣住民や常連客が足繁く通い、おいしい料理に舌鼓を打ちます。たくさんの人に慕われ続ける理由は何なのか。店主の榎本武さんが教えてくれました。

 

 

居心地のいい空間の由来は、自身の学生時代の苦い経験

 

榎本さんが創業者の宮坂さんからお店の切り盛りを任されたのは、今から25年ほど前。働くアルバイトの方には、まずは勉強と部活動、その次にデート、アルバイトは優先順位の一番最後でいいと話しているといいます。「学生時代、私も飲食店でアルバイトをしていたのですが、デートのためにバイトを休んだら翌日ひどく冷遇されましてね……。勉強も部活も恋愛も全力で楽しんでもらいたいので、普段からシフトの人数を多めに補填するようにしているんです」

おいしいメニュー誕生の舞台裏にも、アルバイトの方々は欠かせない存在になっているようです。「大学生など若い世代のお客様が多いのでメニューの試作はまずバイトの子に食べてもらい、味の感想を聞いて完成に向けて仕上げていくんです。メニューは少しずつでも新しいものを打ち出していかないと、お客様も飽きてしまう。つねに新しい味に出会えることで、馴染みの店でもフレッシュな気持ちでお店に来続けてもらえるんだと思っています。」

 

 

来店客を見つめ続ける、店主のあたたかなまなざし

 

たくさんの人に愛されながら営業を続けるセントポールの隣り。その背景には、店主榎本さんの穏やかな眼差しがありました。「バブルが弾けた頃くらいに、一人で食事をされていた30代くらいの女性が、大きなため息をついて肩を落としていた姿がたまたま目に入り、それがすごく脳裏に焼きついているんです。いろんなことがある世の中ですから、大変なことや辛いことがある。でもここに来たらリフレッシュできたり、パワーをもらえたりする。うちもそんな場所になりつつあるんだなと実感しました」

▲「たくさん食べていっぱい笑おう!」
さりげなく語りかけるメッセージに、元気をもらえます。

 

 

何気ない瞬間にやっと見つけた、自分だけの咲き誇る花

 

「『置かれた場所で咲きなさい』って言葉があるでしょう?俺には咲かせる花なんてあるのかなって思っていたんですよ。でも60歳になったある日、バイトの子らを集めてお店で誕生日会を開いて。楽しそうに料理を食べている子たちを見て、『俺の花ってこの子たちだったのか』って、腹落ちしたんですよね。」

お店には、訪れた人が残していったたくさんの気がエネルギーが宿り、それがまたお店を育んでいくのだと、榎本さんは語ります。「当時から営業しているお店は、この辺りだとうちくらいになりました。次は俺か?なんて緊張感もありますが、とりあえず10年先、その後もまた10年先と目指しながら、これからも頑張っていきたいですね」

▲アルバイトをしている小野由記美さん。
バイトの日は「今日のまかないは何かな」と、いつもワクワクするそうです。

セントポールの隣りは、穏やかで気さくな店主と店員、ボリューミーなのにぺろっと平らげてしまえるほどおいしい料理、そして私たちの胸に刻まれている、瑞々しい学生時代の記憶に出会える場所でした。

 

 

セントポールの隣り
電話:03-3988-9098
住所:東京都豊島区西池袋3丁目33-17 東武サンライズマンション 味の十番街
アクセス:
池袋駅C2番出口より徒歩3分
HP:https://sentona.wixsite.com/-site
SNS:https://www.instagram.com/sentona_ikebukuro/

*営業時間や定休日についての詳細は、上記のリンク先にてご確認ください。