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2024.05.15

1300年の歴史。長良川鵜飼

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1300年の歴史。長良川鵜飼

1300年以上の歴史を持つ、岐阜の長良川鵜飼。鵜匠が鵜を巧みに操り、鮎を捕獲する。今も変わらない伝統的な文化遺産です。戦国武将・織田信長がおもてなしの手法として鵜飼観覧に岐阜に武将を招待したことは有名な話で、江戸時代に入ってからも徳川幕府の保護のもと、長良川鵜飼は繁栄しました。また国内にとどまらず、海外の貴賓も長良川鵜飼を観覧しています。世界の喜劇王チャールズ・チャップリンは長良川鵜飼を「ワンダフル」と賞賛し、鵜匠をアーティストと表現しました。

現在、長良川鵜飼の鵜匠は宮内庁式部職に属し、日本で唯一“宮内庁式部職鵜匠”という肩書きを認められています。そんな格式高い長良川鵜飼をさまざまな角度から学ぶことができる“長良川うかいミュージアム”を訪ねました。

 

長良川鵜飼とは

長良川鵜飼は毎年5月11日〜10月15日に開催され、6人の鵜匠と鵜が活躍します。“マルワ”、“マルヤマ”、”ヤマジョウ“、”マルヨ“、”ワチガイ“、”マルイチ“6人の鵜匠を輩出する6軒の鵜匠家が存在します。鵜匠は1家に1人、鵜匠家に生まれた男性しか就けない世襲制です。そして鵜飼漁で活躍する鵜は茨城県日立市で捕獲された野生の海鵜です。捕える鮎の大きさにもよりますが、鵜は柔らかく長い首に5~6匹の鮎を蓄えることができます。

鵜飼漁が始まるまで、長良川に並んだ観覧船は食事を楽しみながら歓談する人々で賑やかです。日が沈む頃、篝火(かがりび)がぼんやり辺りを照らしながら上流から近づいてきます。鵜匠を乗せた鵜舟の登場で、辺りは幻想的な世界に一変します。同時に、鵜匠の「ホウ、ホウ、ホウ」と鵜を励ます掛け声や、船頭が舟べりを「ドン、ドン」と叩く音が暗闇に響きわたります。趣深い特異なこの音風景は日本の音風景百選にも選ばれています。

鵜匠は12匹ほどの鵜を巧みに操り、喉の膨らみを確認しながら捕らえた鮎を次々と舟の中に吐かせていきます。鵜が瞬時に捕えるため、鮎は活き締め状態になります。そのため鵜飼漁で捕られた鮎は希少価値が高く、皇室にも献上されるほどです。鮎の腹についた鵜のくちばしの痕こそがその証とされ、“歯形の鮎”と呼ばれています。

 

ミュージアムは長良川鵜飼の目に見えないコトを伝える

長良川鵜飼は決められた期間の夜しか観覧することができませんが、“長良川うかいミュージアム”では、年中通して長良川鵜飼を楽しく、学ぶことができます。ここでは、長良川鵜飼の目に見えない世界を知ることができます。

長良川うかいミュージアムの入り口は建物の2階にあり、長良川鵜飼が行われる長良川が一望できます。ミュージアムではじめに出迎えてくれる大きなシアタールーム。世界でもここだけの絵巻物型スクリーンの前には鵜舟を作る船大工が製作した実際の鵜舟が展示されています。その上には鵜匠や鵜、船頭などの人形が配され、臨場感ある鵜飼漁の光景が精巧に再現されています。ミュージアムの2階スペースは長良川鵜飼鵜の実際に目に見える世界が広がります。

そしてガイダンスシアターが終わると案内される1階。鵜舟の船底を見上げながら水中に潜るように辿り着いた1階は長良川鵜飼の“目に見えない世界”を教えてくれます。歴史や鵜飼漁についてはもちろん、鵜はどこからやってくるか?鵜と鵜匠の暮らしや鵜飼漁以外の時間は何をしているか?長良川鵜飼を観覧したとしても、聞いてみないとわからない見えない部分の疑問は少なくありません。そんな疑問に体験も混ぜながら答えてくれるのが、ここ長良川うかいミュージアムです。

「毎日、鵜飼漁が始まる前に鵜匠が鵜の首に手縄を結び、ある程度の大きさ以上の鮎を飲み込めないようにしますが、小さな鮎は飲み込めるようにし、鵜のモチベーションを保ちつつ漁を行います。首に縄を付けて残酷に見えるという人もいるかもしれません。しかしそれは鵜匠と鵜が毎日共に暮らし、家族同然の信頼関係があるからできることです。鵜飼の奥深さをぜひ学んでいただきたい。」と学芸員の河合さんは真剣な眼差しで話しました。

 

長良川鵜飼を“伝え、広め、護(まも)る”ミュージアムの役目

ミュージアムでは長良川鵜飼についての伝統や文化的価値をより深める体験はもちろん、長良川鵜飼が見られない期間も特別なイベントで長良川鵜飼に触れることができます。鵜飼漁期間中は川を隔てて鵜匠や鵜を見ることしかできませんが、長良川鵜飼期間外のミュージアムでは現役鵜匠による鵜飼の実演や説明を生で聞き、会話できるイベントやバックヤードツアーなども開催されます。

「国内外から多くの方に足を運んでいただいていますが、地元の人にも訪れてほしいと思っています。地元の方は長良川鵜飼を知っている人がほとんどですが、ミュージアムを訪れることで、長良川鵜飼を取り巻く岐阜全体の伝統文化とその背景を知ることができますし、長良川や岐阜城のある金華山、岐阜ならではの景色も含め、岐阜を総合的に知ることができることもミュージアムの魅力です。ここに住む人々が長良川鵜飼の裏側も知ることで、自分の街に存在する未来に残すべき価値に気づく。そして自分の街を誇りに思う人を増やしたい。」と河合さんは微笑みました。

ミュージアムでは子供が見て、触って、クイズしてなど体験して楽しい企画や敷地内のマルシェ開催で地元の皆さんが何度も訪れたくなるイベントが企画されています。長良川うかいミュージアムは岐阜の伝統文化をただ格式高いものにするのではなく、人々と長良川鵜飼との距離を近づけています。1年通して、長良川鵜飼を様々な体験で楽しめる “長良川うかいミュージアム”は地域住民や観光客と長良川鵜飼を繋げるタッチポイント拠点としてそこに寄り添っていました。

長良川うかいミュージアム

電話:058-210-1555

住所:〒502-0071 岐阜県岐阜市長良51番地2

アクセス:JR「岐阜駅」下車 岐阜バス「鵜飼屋」下車 徒歩5分

HP:https://www.ukaimuseum.jp/

SNS:https://www.instagram.com/ukaimuseum_gram/

※営業時間や定休日についての詳細は上記のリンク先にてご確認ください。