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2024.09.15

自然素材から生まれたナチュラルコスメで、健康と幸せに寄り添う「セントモニカ」

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自然素材から生まれたナチュラルコスメで、健康と幸せに寄り添う「セントモニカ」

「ホテルリソルトリニティ札幌」をあとにし、地下鉄「大通駅」から揺られること3駅。北海道大学や藤女子大学、病院などが集まる閑静な「北18条駅」周辺エリアの一角に、北海道生まれの良質な素材を使用したナチュラルコスメやスムージーを提供するお店があります。

お店の名は「The St Monica」と書いて「セントモニカ」。北海道で生まれ育ち、薬剤師の資格をもつ知識と経験豊富な七戸千絵(しちのへ・ちえ)さんが手がける自社ブランドのスキンケア商品や、国内外からセレクトされた暮らしの“心強い味方”となりそうなアイテムが集うお店です。

店内は白を基調とした明るい空間で、木の温もりや観葉植物もあり心地よい

店内は白を基調とした明るい空間で、木の温もりや観葉植物もあり心地よい

以前は円山エリアにかまえていた直営店ですが、親族が近くに暮らしていることや近隣大学との共同研究が多く、スムーズな連携をはかる目的もあり、2022年に移転し現在の場所へ。

もともと「事業を立ち上げたい」と明確な意思をもってはじめたわけではなかったという七戸さん。そんな中でもスキンケア商品を開発し、北海道の大地で育ったハマナスやラベンダー、キハダ、白樺などを活用した商品の研究・開発を行うに至ったきっかけや経緯はどのようなものだったのでしょうか。

“命がけの出産体験”から見出した役割

「自然を体感できるショップです」と話す、「セントモニカ」代表の七戸さん

「自然を体感できるショップです」と話す、「セントモニカ」代表の七戸さん

結婚し、家族の転勤に合わせて移り住んだ東京で妊娠・出産を経験したという七戸さん。二度にわたる出産がいずれも緊急度の高い“命がけの出産”となり、壮絶な体験がすべてのはじまりだったのだとか。

「大切な命を守る母として、また、薬剤師という医療に携わる者としての責任感」から、医療だけではカバーしきれない心と体のケアの必要性を感じてメディカルアロマセラピーや、ベビー・キッズマッサージの分野について学ぶことに。

“学び”で終わらせることなく、病院内で教室を主催するなど講師として数多くの親子に接し精力的に活動。のちに、空き家を活用した「こども食堂」の先駆けとなる事業「こそだて広場『ほっと村』」の理事を務め、運営や無農薬野菜の仕入れなども担当していたそう。

「今に繋がる大きなきっかけでしたね」と語る七戸さんは、経験やその時々で必要だと感じたことから自身の役割を見出し、“何かできないか”と模索しつづけてきました。

“保湿”からはじまった製品づくり

製品第一号として無着色・無臭にこだわって開発された保湿クリーム

製品第一号として無着色・無臭にこだわって開発された保湿クリーム

そんな「セントモニカ」を代表する製品の一つといえば、天然馬油・みつろう・白樺樹皮エキスが入った「BABY & MOTHER 天然馬油保湿クリーム」。

当時主催していた病院でのマッサージクラスで、“お母さんも子どもも使える北海道のものを提供したい”との想いで石鹸や馬油などの保湿剤を取り扱うことに。その製造元から“自分のブランドを作ってみては”と商品開発の機会を得たことが、現在までの製品づくりに繋がっています。

七戸さんの薬剤師としての経験や知識が活かされた製品は、保湿クリームに限らず“極めてシンプルであること”“加えすぎないこと”を大切に、刺激に敏感な赤ちゃんの肌を基準に開発されているのだそう。

「お肌の敏感な方はもちろん、おじいちゃんやおばあちゃん、障がいのある方など、どんな方でも使うことができるんですよ」

“人を選ばず、誰もが使えるものであること”。そんなところからも、七戸さんが大切にしている想いや目指すブランドのあり方が垣間見えます。

母なる樹から生まれた「白樺樹液」

白樺樹液を採取している様子

白樺樹液を採取している様子

しばらく東京で活動していた七戸さんでしたが、さまざまな状況の変化や取引先が少しずつ増えたことで「より生産者と顔の見える関係を築きたい」との想いも強まり、生まれ育った北海道の地へ。

北の大地の自然豊かな恵みを活かすことを大切にする「セントモニカ」。中でも「白樺樹液」は道北地方「美深(びふか)町・仁宇布(にうぷ)」産で、1年のうちに1ヶ月ほどしか採ることのできないとても貴重なものなのだといいます。

「現代のように情報交換がお互いにできるようになる以前から、日本をはじめ北欧やロシア、韓国などでも、それぞれのエリアで白樺を活用していた歴史があったんですね。白樺には各地で“母”や“看護師”という別名が付いていて、その認識は国を超えて共通のものだったようです」

「母なる樹から生まれた白樺樹液」。添加物や化学調味料を使用しておらず、ミネラルも豊富

「母なる樹から生まれた白樺樹液」。添加物や化学調味料を使用しておらず、ミネラルも豊富

“北海道の風景”として思い浮かべる方も多い生命力にあふれた“母なる樹”、白樺。店内では、そんな100%天然原料である「白樺樹液」を購入することができます。

水のようにさらりとしており、そのまま飲むのはもちろん、コーヒーを淹れたり、しゃぶしゃぶやお鍋の出汁として使ったり。お酒が好きな方は樹液を氷にしてカクテルやウィスキーを味わうもよし、「セントモニカ」で展開する「6種の有機ベリーと白樺樹液のコーディアル」と割るなど、幅広く日常づかいができるのも魅力。

北海道の旅の思い出として、また、大切な方への贈りものとしても喜ばれそうです。

季節を楽しむ、体にやさしいスムージー

(左)いちごのスムージー (右)ビーツのスムージー。希望により氷の追加や豆乳抜きなどの対応も可能

(左)いちごのスムージー (右)ビーツのスムージー。希望により氷の追加や豆乳抜きなどの対応も可能

素材の一つひとつにこだわった製品づくりを行う「セントモニカ」では、イートイン・テイクアウトどちらでも楽しむことのできるスムージーも展開しています。

現在の場所へ移転したのがコロナ禍だったこともあり、「さまざまなことで敏感になっている方も多い中、体にやさしいものを提供できたら」との想いで販売に至ったのだとか。

砂糖や保存料を加えずに素材そのものの味わいが感じられるスムージーには、オーガニックや減農薬のいちご・りんご・ぶどうなどのフルーツ、ビーツなどの野菜を使い、常温の豆乳とブレンド。

七戸さんおすすめの「ビーツのスムージー」は、バナナが入ることでまろやかな味わいに仕上げられており、鉄分・食物繊維が多く含まれているので腸にもよいそう。季節によって素材の内容も変わるため、訪れるたびに新鮮さを感じられます。

誰もが健康と幸せであることを願って

(左)シマエナガ ハンドクリーム(右)シマエナガ アロマフレグランス。ラベンダーがもつ天然のやさしい香りでリラックスしたい時や、癒されたい時に活躍

(左)シマエナガ ハンドクリーム(右)シマエナガ アロマフレグランス。ラベンダーがもつ天然のやさしい香りでリラックスしたい時や、癒されたい時に活躍

「北海道外の方が、ちょっとお休みを見つけてはリトリートに来られたりすることも増えましたよね。ストレスのかからないものや、シンプルな暮らしがより求められているなということを、日々実感しています」と、語ってくれた七戸さん。

「なるべくこの土地のものを使い、誰もが分け隔てなく手にとることができるものを」

「セントモニカ」のこれまでの歩みや自然素材の追求、製品づくりへのこだわりには、その先の人の健康と幸せを願う温かな心づかいがあふれていました。


セントモニカ(直営店) 
住所:北海道札幌市北区北16条西3丁目2-18エルムN16
電話番号:011-213-7572
アクセス:地下鉄南北線「北18条駅」より徒歩1分程度  
HP: https://stmonica.info/
SNS: https://www.instagram.com/thestmonica/
*営業時間や定休日についての詳細は、上記のリンク先にてご確認ください。